日銀の国債大量保有、引き続き強い緩和効果持っている=内田副総裁

 2月28日、日銀の内田真一副総裁(写真)は午前の衆院・財務金融委員会で、日銀が今も大量に国債を保有していることにより、「引き続き強い金融緩和の効果を持っている」と述べた。原口一博委員(立憲)の質問に答えた。2023年4月、東京で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 28日 ロイター] - 日銀の内田真一副総裁は28日午前の衆院・財務金融委員会で、日銀が今も大量に国債を保有していることにより、「引き続き強い金融緩和の効果を持っている」と述べた。原口一博委員(立憲)の質問に答えた。

内田副総裁は、2026年3月にかけて国債の買い入れ額を段階的に減らしていくことで、国債の保有残高が昨年7月対比で7―8%減るとの見通しを改めて示した。

足元の経済状況については「引き続き一部に弱めの動きが見られるが、緩やかに回復している」とし、基調的な物価上昇率は「2%の物価目標に向けて徐々に高まってきている」と説明した。こうした情勢を踏まえ、2%目標の持続的・安定的な実現の観点から金融緩和の度合いを調整しているとした。

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