【洗濯ばさみサイズの宇宙船でブラックホール探査】光速の3分の1までレーザーで加速可能?(スペースチャンネル)
人類がブラックホールの謎に迫る日が、意外と近いかもしれません。中国・復旦大学の理論物理学者コジモ・バンビ氏が、「クリップほどの大きさの宇宙船でブラックホールを探査する」という驚きの計画を提案しました。
■ 宇宙船は“わずか1グラム”
Laser Sail 出典:Kevin M. Gillバンビ氏が描く探査機は、わずか1グラム程度のナノサイズ。太陽光を受け止める10平方メートルのソーラーセイルを搭載し、地球からの強力なレーザーで加速して光速の3分の1(時速約3億6千万km)に達するといいます。この速度なら、もし25光年以内にブラックホールが見つかれば、約70年で到達可能だとされています。
ただし、問題はターゲットとなるブラックホールが近くに存在するかどうかです。現在知られている最も近いブラックホールは地球から1500光年。これでは到底たどり着けません。
しかし近年、重力マイクロレンズ法など新しい観測手法で「より近い小さなブラックホール」が発見できる可能性が高まっています。バンビ氏は「今後10年で25光年以内のブラックホールが見つかるかもしれない」と予測します。
■ 技術はまだ未来
ブラックホール 出典:ESA/Hubbleしかし課題は山積みです。現在の技術では、レーザーの出力だけで1兆ドル(約160兆円)規模のコストがかかると推定され、現実には不可能。
バンビ氏は「今はSFに近いが、重力波やブラックホールの撮影も“不可能”と言われた。それを人類は達成してきた」と強調。「20〜30年後には技術が追いつくかもしれない」としています。
この“洗濯ばさみサイズ宇宙船”は、まだ夢物語にすぎません。しかし、かつては夢だった重力波観測やブラックホールの撮影を人類が実現したように、100年後には本当にブラックホールの近くを飛ぶナノ探査機が存在するかもしれません。科学とSFの境界線は、着実に近づいているのです。皆さんは、将来ブラックホールはどのように直接探査されているように思いますか?ぜひコメントお待ちしています。
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