スペイン、移民流入防止へ海上フェンス設置 少なくとも67人死亡
Corina Pons Michael Francis Gore [スペイン、セウタ 1日 ロイター] - スペイン政府は1日、北アフリカのモロッコに隣接するスペイン領セウタに移民が押し寄せ、少なくとも67人が死亡した問題で、モロッコとの国境沿岸に浮体式のフェンスを設置し始めた。 7月31日以降、陸路と海路で約5万人が流入した。うち4万8000人超は48時間以内にモロッコへ戻ったという。フェンスの設置で流入はほぼ止まったとしている。 今回の問題は欧州連合(EU)全域に衝撃を与え、加盟22カ国はEU域外国境の保護などに向けた協調対応を求める書簡を送付した。イタリアは欧州域内の自由往来を可能とする協定のスペインへの適用を停止すると発表し、スペインの反発を招いた。EU議長国のアイルランドは、危機対応を協議するため、5日に内相級の緊急オンライン会合を招集したと発表した。 スペイン当局によると、これまでに少なくとも67人の遺体がスペイン側で収容された。移民は防波堤や国境フェンスを越えようとする中で溺死したり、圧死したりしたという。 多くは経済的困窮を背景に、交流サイト(SNS)上に広まったスペインの移民送還方針に関する誤ったうわさに後押しされたとみられる。スペインのグランデマルラスカ内相は、人身売買組織が脆弱な立場の移民を利用したと非難した。 同内相はセウタで記者団に対し、「秩序はおおむね回復した」と述べた一方、危機は正式には終息していないと説明した。警察と軍の増派態勢を必要な限り維持するとした。夜間の越境はほぼゼロになったという。
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