関東など広範囲で12月1日~2日に黄砂の予想 生活や体への影響を防ぐポイント

1日(月)から2日(火)にかけて、中国大陸から黄砂が飛来する予想です。九州から北海道を中心とした広範囲にわたり、関東などでも車や洗濯物に黄砂が付着する可能性があります。また、アレルギー症状や呼吸器系に疾患がある方は、症状が悪化するおそれもあり、注意が必要です。

黄砂といえば春に飛ぶのが一般的ですが、中国大陸ではここ一週間あまり、毎日のように黄砂が観測され、日本でもたびたび黄砂が予想されています。今回もそれほど濃度が濃いものではないものの、1日(月)から2日(火)にかけて、九州から北海道の日本海側を中心とした広い範囲に黄砂が飛来し、関東などへも影響する可能性があります。 洗濯物に黄砂が付着するおそれがあるため、念のため部屋干しが安心です。車に黄砂が付着した場合は、キズが付かないように高圧洗浄などの水洗いが効果的です。また、環境省によると、アレルギー症状や呼吸器系の疾患がある方は、黄砂で症状の悪化することが指摘されているため、注意が必要です。 なお、12月に国内で黄砂が観測された場合、2023年12月8日の沖縄県那覇市以来ということになります。

黄砂の健康への影響を予防するには以下の3つのポイントがあります。 ① 日頃から最新の情報をチェックし、黄砂の飛来予測を把握しましょう。 ② 黄砂が飛来している時は、不要不急の外出を控えることで黄砂を吸い込んでしまう量を減らすことが期待できます。特に、高濃度の黄砂が飛来しているときには、屋外での長時間の激しい運動は避けるとよいでしょう。 呼吸器や循環器に疾患のある方、小児、高齢者の方などは、体調に応じて、より慎重に行動することが大切です。洗濯物や布団は、できるだけ室内に干しましょう。 ③ 黄砂が飛来している時は、マスク(不織布マスク等)を着用することで、ある程度の予防効果が期待できます。マスクを着用する場合には顔の大きさに合ったものを選び、空気が漏れないようにしましょう。

日本気象協会 本社 日直主任

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