トランプ氏、ゼレンスキー氏の対ロシア和平交渉参加は必要ないと主張

Stephanie Lai、Jennifer A Dlouhy

トランプ米大統領は、ロシアとの紛争を終わらせるための交渉にウクライナのゼレンスキー大統領が参加する必要はないと述べた。

  トランプ氏はFOXニュースラジオに対し、ゼレンスキー氏は2022年2月のロシア侵攻開始以来、3年間会議の場にいたが、これまで紛争の終結に失敗してきたと主張。

  「正直に言って、ゼレンスキー氏の会議参加が極めて重要だとは思わない」と述べ、「ゼレンスキー氏は、なんてことだ、自分が会議に招かれていないと言ったが、それはこれまでの交渉で同氏がひどい仕事しかしてこなかったため優先事項ではなかったという意味だ」とトランプ氏は続けた。

  この発言は、ウクライナが参加しようがしまいが、トランプ氏がロシアとの直接交渉を推進する意向であることを示唆する。同氏は先週、ロシアのプーチン大統領と電話会談し、今週は政権幹部がサウジアラビアでロシア側と会合を開いた。ウクライナ当局者はこのいずれにも出席していない。

  バイデン前政権は「ウクライナの参加なしにウクライナ問題の決定はしない」アプローチをとったが、今回の発言はそれをさらに覆すものだ。トランプ氏はまた、バイデン前米大統領とゼレンスキー氏は戦争を防ぐこともできたとの持論も繰り返した。

  「『ロシアのせいではない』と言うたびに、私は偽情報でひどく非難される。だが、言わせてもらう。バイデン氏が間違ったことを言い、ゼレンスキー氏が間違ったことを言い、はるかに強大な誰かに攻撃された。だが、ロシアと徹底的に話し合って解決するのは極めて容易だったはずだ」とトランプ氏は語った。

原題:Trump Says No Need to Include Ukraine’s Leader in Peace Talks(抜粋)

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