米個人消費の落ち込み、警戒も足元で見られず=リッチモンド連銀総裁

米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は9日、米経済活動の最大部分を占める個人消費の落ち込みを最も警戒しているとの認識を示した。2024年2月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[9日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は9日、米経済活動の最大部分を占める個人消費の落ち込みを最も警戒しているとの認識を示した。同時に、米政権の関税措置による貿易戦争激化への懸念から株価が下落しているが、そうした傾向はまだ足元では見られないとした。

総裁はワシントンのエコノミック・クラブで「消費者は航空旅行を控える傾向にあるようだが、日常的な支出についてはそのような声はまだ聞こえてこない」と指摘。同時に、企業との話の中で「客足が完全に途絶えたとの声が聞こえ始めたら、それは私にとってシグナルになるだろう」と述べた。

足元の株式市場の調整については、消費者の支出抑制につながるものではないとし、「経済状況が悪化する」という広範な確信こそがその原因になるとの見方を示した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: