母イルカが死んだ子どもを運ぶ姿、オーストラリアで撮影。仲間と共に死を悼むような姿に反響

オーストラリアで、母親イルカが死んだ子どもを体の上に乗せて、仲間と共に泳ぐ姿が撮影された。

この母親イルカをレシュノールト河口で撮影したのは、オーストラリア南西を拠点に海洋動物の調査や保全をする慈善研究団体「ジオグラフィー・マリーン・リサーチ(GMR)」だ。

同団体が7月20日にInstagramに投稿した動画には、母親イルカが死んだ子どもの体を自分の頭部に乗せて、群れと共に泳ぐ様子が写っている。

母親の名前はフラグルで、GMRはこの投稿の約2週間前の7月3日に、このイルカに新たな子どもが生まれたのを確認したと報告していた。

GMRはこの時の投稿で、寒い時期の出産には困難が伴うが元気に成長してほしいとの願いをつづっていたが叶わなかった。

フラグルは今回を含めてこれまでに4頭の子どもを失っているという。

GMRは「冬に生まれた子どもが生き延びるのは難しいことはわかっていましたが、それでも私たちはもう一度母親になれる可能性があるのではないかと願い続けていました」「しかし最近子どもの呼吸が速くなっているのを確認して、この日が来るであろうと覚悟していました」と20日の投稿で説明している。

子どもを失った母親イルカが、死を悼むかのように体を運ぶ行動はこれまでにも目撃されている。

ニュージーランドでは2019年に、バンドウイルカが死産したと見られる子どもの体を数日間運ぶ姿が確認された。

GMRは、「イルカは悲しみに暮れる間、死んだ子どもを運ぶことがあります。時にはそれが何日も続きます。しかし母親は自分が生きるために子どもを手放し、餌を食べなければなりません。その時が間も無く訪れようとしています」とつづっている。

GMRの動画には、子どもを運ぶフラグルの周りを、仲間のイルカたちが泳いでいる様子も映っている。

この行動について同団体は「外洋に暮らすイルカも地元の仲間に加わり、母親と悲しみをわかち合ったようです。これはイルカたちの強い家族の絆を示しています」とつづっている。

海洋生物が子どもの死を悼むかのような姿は、イルカ以外でも目撃されている。

カナダ・バンクーバー島沖では2018年に、シャチの母親が死んだ子どもの体を17日間運び続けて話題になった。このシャチは2025年にも同じ行動を取る姿が確認されている。

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