コーヒーをよく飲む人は体脂肪が少なくて筋肉が多く性ホルモン濃度にも違いがあるとの研究結果

サイエンス

コーヒーは世界中で広く親しまれている飲料であり、さまざまな健康効果があることも知られています。フィンランドのオウル大学が行った研究では、同じ体格であってもコーヒーをよく飲む人の方が体脂肪が少なく、筋肉が多く、性ホルモンの濃度にも違いがあることが判明しました。

Associations of habitual coffee intake with testosterone and cardiometabolic markers: the Northern Finland birth cohort 1966 study | European Journal of Nutrition | Springer Nature Link

https://link.springer.com/article/10.1007/s00394-026-04038-z

Study links coffee consumption to metabolic health and sex hormones | University of Oulu

https://www.oulu.fi/en/news/study-links-coffee-consumption-metabolic-health-and-sex-hormones

Coffee Drinkers Have Less Fat, More Muscle, And Surprising Sex Hormone Differences : ScienceAlert

https://www.sciencealert.com/coffee-drinkers-have-less-fat-more-muscle-and-surprising-sex-hormone-differences コーヒーの摂取は2型糖尿病や心血管疾患のリスク低下と関連付けられていますが、その背後にあるメカニズムについてはよくわかっていません。そこで研究チームは、フィンランドに住む46歳の被験者2264人から収集したコーヒーを飲む習慣や身体測定データ、さらに血中代謝物や性ホルモンについて分析を行いました。

その結果、たとえ身長と体重から算出されるボディマス指数(BMI)が同程度であっても、コーヒーの摂取量が多い人はそうでない人と比較して総体脂肪量と内臓脂肪量が少なく、骨格筋量が多い傾向が確認されました。

また、男女ともにコーヒーの摂取量が多いほど分岐鎖アミノ酸(BCAA)の血中濃度が低いことがわかりました。BCAAの血中濃度が慢性的に高いことは、血糖値を調節するインスリンがうまく働かないインスリン抵抗性や2型糖尿病のリスク増加と関連付けられています。

研究チームは論文で、「男性と女性の両方において、コーヒー摂取量と血中BCAA濃度との間に逆相関が見られることは特に注目に値します。BCAAは重要な代謝シグナル伝達経路に関与する必須アミノ酸ですが、慢性的に高濃度になるとインスリン抵抗性・2型糖尿病・心血管疾患・脂肪肝疾患・高血圧リスクの増加と強く関連しています」と述べました。

コーヒー摂取量による変化は性ホルモンにも現れました。男性においてはコーヒーの摂取量が多いほどグルコース(ブドウ糖)とインスリンの変化が良好になり、総テストステロン濃度および利用可能なテストステロン濃度が高くなり、血液中で性ホルモンを運ぶ性ホルモン結合グロブリンの濃度も高くなることがわかりました。また、遊離テストステロンおよび遊離アンドロゲン指数はわずかに低下しました。 女性ではコーヒー摂取と性ホルモンとの関連性が男性より弱かったものの、依然として性ホルモン結合グロブリンの濃度上昇や、遊離アンドロゲンの低下といった変化がみられました。 論文の筆頭著者であり、オウル大学の博士研究員であるルカ・ヴェロエスト氏は、「コーヒーは毎日何百万人もの人々に飲まれていますが、それが私たちの代謝やホルモンにどのように関係しているのかについては、驚くほどわかっていません。今回の調査で際立っていたのは、BMIや生活習慣などの要因を考慮しても消えない明確なホルモン特性であり、これらの関連性のいくつかは男女間で異なっていました」とコメントしています。 研究チームは、「習慣的にコーヒーを多く摂取するグループはより痩せた体形を示し、男女ともに血中BCAA濃度と負の相関関係にありました。特に男性においては、代謝に関連している可能性がある性別特有のホルモンプロファイルと独立して関連していました」と結論付けました。

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