おいおい、「Xフォージド」もMAXって…バックフェースに開いた2つの穴はなんだ?

◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 事前(4日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇予選ラウンド7397yd(パー70)、決勝ラウンド7430yd(パー71)

新製品ラッシュのさなか、宍戸の練習場でまたまた見慣れぬアイアンを見つけた。河本力のバッグの横に立てかけられていた1本のクラブ。何やらキャロウェイの新しいアイアンをテストしている雰囲気。手に取ってバックフェースを見てみると「X FORGED」の文字。ん? さらにその上に「MAX」と刻印されているではないか。「Xフォージドマックス」!? ドライバーじゃないんだから、なんでもMAXをつければいいってもんじゃないだろう…とツッコミを入れたくなる。

とはいえ気になるその性能。名前から類推するに、鍛造特有の打感を持ちつつ、慣性モーメントを上げたやさしめなアイアンなのだろう。いつものごとく、メーカー担当者は口を真一文字に結んで、新製品について何も語らない。仕方がないので、その「X FORGED MAX」を舐めまわして性能を推察してみることにした。

何よりバックフェースがまずカッコいい。トウ側に「X」の切れ込みが入るオシャレなデザインが目を引く。驚くのは、バックフェースのトウヒールに空いた深めの2つの穴だ。ポケットキャビティのようなイメージで、鍛造アイアンながら重心を下げ、球を楽に上げられるのだろう。ソール幅もXフォージドよりは広く見える。

そもそも男子ツアー屈指のパワーヒッターである河本が、「マックス系」を必要とは思えないが、試していたのは4番アイアンのみ。つまり、ロングアイアンの代わりとして投入を考えているようだ。河本は前週「ミズノオープン」で2位に入り、7月の今季メジャー最終戦「全英オープン」(北アイルランド・ロイヤルポートラッシュGC)初出場を決めたばかり。早速、その全英用のクラブを探していたところなのだろう。

メインターゲットはおそらく男子プロより女子プロ。流行りそうな予感がプンプンする女子ツアーでの展開はいつから始まるのか。元々ある「X FORGED STAR」などとの棲み分けはどうなるのか。いくつか浮かんでくる疑問は、プロの評価をヒアリングして解消していきたい。(茨城県笠間市/服部謙二郎)

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