ホモ・サピエンスとネアンデルタール人、めちゃくちゃ仲良しだったらしい
最新の研究により、ホモ・サピエンス(現生人類)とネアンデルタール人が、これまで考えられていた以上に密接に関わり合っていたことが明らかになりました。
これらの発見は、人類の進化史を再評価する重要な手がかりなんですって。
ティンシェメット洞窟で見つけた文化的交流の証拠
イスラエルのティンシェメット洞窟で行なわれた古代人の埋葬調査で、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人が共存し、日常生活や習慣を共有していた証拠が見つかりました。
石器の製作技術や狩猟戦略、社会的側面の分析から、両者が深く結びついていたことが示唆されています。
しかも交配していた
ちなみに、交流は文化などの共有にとどまりません。
両者は交配していたんです。こう断言できてしまうのは、現代人のDNAを解析したら、非アフリカ系の人々のゲノムに約1~2%のネアンデルタール人由来の遺伝子が含まれているのがわかっているから。
これは、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人が交配していた直接的な証拠。遺伝学的な交流があったことを示しています。
ただ、この発見が「へーそうなんだー」で終わらないのが悲しいところ。これらの遺伝子は、現代人の体質や病気のリスクに影響を及ぼしている可能性が指摘されているんです。
たとえば、ネアンデルタール人由来の遺伝子が、骨粗鬆症や血液凝固異常、ニコチン依存症、うつ病、肥満、皮膚障害などのリスクをわずかに高めることが報告されているんです(厄介なもののオンパレードだ…)。
ホモ・サピエンスはフレンドリーだったっぽい
さらに、両者が枝分かれした後も交配を続けていたことが判明。ほかの絶滅した人類とも交雑していた可能性が指摘されています。
こうした発見は、人類の進化がこれまで考えられていたよりもはるかに複雑で多様な関わりがあったことを示しています。
私たちの祖先は、異なる人類とどのように関わり合い、影響を受けてきたのでしょうね。今後の研究によって、さらなる詳細が明らかになることを期待したいです。