34年前の「凄いランボルギーニ」がオークションに登場 パープルのボディが妖しいフラッグシップ・ランボの気になる落札価格は

 米国フロリダ州コーラルゲーブルズで2025年2月末に開催されたRMサザビーズのオークションに、1991年型のランボルギーニ ディアブロが出品され、高値で落札されました。

 どんなクルマなのでしょうか。

オークションに出品され、約3876万円で落札された1991年式ランボルギーニ「ディアブロ」Larry Yanovich(c)2025 Courtesy of RM Sotheby's

 ディアブロは、ミウラ〜カウンタックと続く、ランボルギーニのフラッグシップスーパースポーツカーとして、1990年に登場しました。

「ディアブロ」という車名はスペイン語で「悪魔」を意味しますが、それまでのランボルギーニのネーミング流儀と同様で、伝説の闘牛の名前にも由来しています。

 ディアブロも、ミウラやカウンタックと同様に「鬼才」と呼ばれたマルチェロ・ガンディーニがデザインしました。

 リアホイールアーチの独特の形状が、ガンディーニのデザインであることを示しています。

 今回の出品車は、1991年に401台が製造されたディアブロの362台目です。

 1990年から98年までに製造された前期型のディアブロは900台以下だったといわれています。

 前期型は切り立った「断崖」のようなインパネで、パワーステアリングは装備されていませんでした。

 とはいえ、5.7リッターのV12エンジンは485psを発生して、5速MTを介して後輪を駆動し、最高速度は202mph(約323km/h)に達しました。

 ピッツバーグでの新車納車時は、ブラックのボディカラーにシャンパンレザーのインテリアという組み合わせでした。

 1992年にオーナーの元にわたり、それから25年間、そのオーナーが亡くなるまで所有されていました。

 2018年に新しいオーナーに渡り、翌年にヒューストンのサービス工場で、新しいドアストラットの取り付け、オルタネーターのリビルド、オイル/フィルター/ヘッドガスケットの交換、エアコンのリフレッシュ、リアウイングの取付などが行われました。

 合計で1万8788USドル(当時のレートで約200万円)かかったとされています。当時の走行距離は1万2859kmで、オドメーターのドライブギアは交換されています。

 このディアブロは2021年1月にヨーロッパ在住のコレクターが入手し、ドイツ・ボンのランボルギーニ スペシャリストの手でフルレストアが施されました。

 ギアボックスとエンジンをおろし、クラッチの交換や電気系統のオーバーホールを行い、3万1221ユーロ(3万2500ドル以上=約330万円以上)かかりました。その頃の走行距離は、1万3121kmでした。

 このとき、ボディカラーはディアブロの限定モデル「SE30アニバーサリースペシャル」の鮮やかなパープルに変更されました。

 現在、カタログ掲載時の走行距離は1万3302kmです。

 この1991年型のランボルギーニ ディアブロ、25万7600米ドル(日本円で約3876万円)で落札されました。

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【画像】最高時速は323キロ! 34年前の「ランボルギーニ」を写真で見る(25枚)

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