地元凱旋の福岡FW見木友哉はシュート6本不発「だからこそ結果で見せたかった」元湘南4選手も同時先発、試合前から拍手喝采
[4.29 J1第13節 湘南 0-0 福岡 レモンS]
湘南ベルマーレがチーム全体で放ったのと同じ、6本のシュートでゴールを狙ったアビスパ福岡FW見木友哉だったが、後半30分に交代するまでにネットを揺らすことはできなかった。試合後、0-0という結果に「個人的にはシュートチャンスが非常に多かったので一つでも決めないといけなかった。そういう意味で責任を感じている」と反省を口にした。
序盤のチャンスはことごとく背番号11のもとに巡ってきた。しかし、こぼれ球に飛び込んだ開始1分のシュートが相手にブロックされると、同10分のヘッドと同14分の右足シュートはGK上福元直人の正面。早くも4本目となった同17分のミドルシュートが枠を外れると、その後は後半に至るまで劣勢が続き、さらに2本のミドルシュートが不発に終わった。 湘南のホームタウンの藤沢市出身で、小学生時代は湘南の育成組織で3年間プレーしていた見木。地元での凱旋試合に「家族だったり、友達だったり、知り合いがたくさん見に来てくれたので、そこに対する嬉しさもあって、だからこそ結果で見せたかった。それができなくて非常に悔しい」と思いを語った。 もっとも試合後には当時の指導者とも再会。節目のJ1リーグ戦50試合目を経て、「小学生の時の指導者が見てくれる中でピッチにプロとして立てているのは嬉しいし、だからこそもっともっといい選手になって恩返しができれば」と決意を新たにしていた。なお、この日の福岡では見木のほか、かつて湘南でプレーしていたMF秋野央樹、MF岩崎悠人、FW名古新太郎、FWウェリントンの4選手が揃って先発。試合前の先発発表ではメンバーリストの記載順にも恵まれ、4人が連続して湘南サポーターから拍手を送られるという珍しい現象も起きた。
試合後には4人が揃って湘南サポーターへの挨拶を実施。2017年から2年半所属した秋野は「試合前は少しスタジアムに来た時にワクワクする感情はあったけど、今はアビスパの一選手として自分のやるべきことに徹した。でも試合が終われば『ただいま』という気持ちでサポーターに挨拶できたのでよかった」と振り返った。 (取材・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!●2025シーズンJリーグ特集