「べらぼう」葛飾北斎役にくっきー!起用の理由 制作統括・藤並CP「真っ先に浮上したのが彼でした」

くっきー!演じる勝川春朗(のちの葛飾北斎) - (C)NHK

 横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)でのちに葛飾北斎となる勝川春朗役に抜擢された、お笑いコンビ・野性爆弾くっきー!。芸人のほか、「肉糞太郎」のアーティスト名で画家としても活躍しているが、北斎役にキャスティングした理由を制作統括の藤並英樹チーフプロデューサーが語った。

【画像】くっきー!演じるぶっ飛んだ北斎

 大河ドラマ第64作「べらぼう」は、江戸時代中期、貸本屋から身を興して書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦屋重三郎(横浜)の物語。脚本を大河ドラマ「おんな城主 直虎」やドラマ「大奥」シリーズ(NHK)などの森下佳子、語りを綾瀬はるかが務める。勝川春朗は、重田貞一(のちの十返舎一九/井上芳雄)や滝沢瑣吉(のちの曲亭馬琴/津田健次郎)と共にドラマの後半を盛り上げるキャラクター。主人公・蔦重とは、師・勝川春章(前野朋哉)を介して知り合う。

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 くっきー!は近年、ドラマ「崖っぷちホテル!」(2018)、「オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ」(2021)などで俳優としても活躍しているが、大河ドラマの出演は初。「べらぼう」では蔦重が見出す絵師や戯作者たちを誰が演じるのかが視聴者の関心を集めていたが、その目玉の一人である葛飾北斎役への抜擢となった。藤並CPによると、「くっきー!さんにお願いすることに迷いはなかった」という。

 「くっきー!さんと共に発表した津田健次郎さん(曲亭馬琴)、井上芳雄さん(十返舎一九)は先に決まっていて、春朗役をどうしましょうかっていうお話を脚本の森下さんとチーフ演出の大原拓と話した時に、真っ先に名前が出てきたのがくっきー!さんだったんです。彼自身、絵を描かれてクリエイターとしても活躍されていますし、人としてもとても魅力的な方。当初、北斎は蔦重が亡くなった後に活躍するので、このドラマでどこまで出てくるのか見えない状態だったので、十返舎一九、曲亭馬琴と組んで蔦重の終盤戦を盛り上げていく、絵師の中の重要なキャラクターとして描いていきたいというのは、撮影直前に決まりまして。その中で、勝朗役は誰がいいだろうかと話したときに“インパクトのある人”“この人だったらすごい絵を描きそうと思える人”がいいなと。その中でくっきー!さんどうですかねっていう話が出てきて、オファーし、お引き受けいただきました」

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 多才なくっきー!は「ゲスの極み乙女」の川谷絵音がプロデュースするバンドでの音楽活動のほか、画家としても注目を浴びる。ニューヨークで開かれたアートフェア「Artexpo New York」に出展した際には“最も注目する5人”に選ばれたが、やはり絵画が得意である点は大きかったのか?

 「絵を描けないといけないというわけではないのですが、くっきー!さんはカラフルな独自の世界を持っていらっしゃって、北斎もまた色についてもキャラクターについてもすごく特徴のある人です。なおかつ、北斎はこれまで多くのドラマ、映画で描かれてきましたけども、その中の誰とも重ならないような強いキャラクターにしたいという思いもありました」

 本人の反応はどうだったのか……?

 「びっくりされていました。“僕ですか?”と。でも衣装合わせでお会いした時にはすごく喜んでくださいましたし、キャラクターをどう作っていくのかという演出との話でも盛り上がっていました。本編を観ていただくとわかるんですけども、北斎がオノマトペ(擬音語、擬態語)の天才だと、森下さんがご存知だったらしくて。確かに彼の絵の中にたくさん出てきたりするんですけども、くっきー!さんに“オノマトペの天才なので、擬音をうまく駆使して喋る人です”というお話をしたら、かなりご興味を持ってくださいました」

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 なお、本作で描かれる北斎のキャラクターはビジュアルを含め「未完成」であることがポイントの一つだという。

 「北斎っていうと、すごく奇抜、変人なイメージがあるかもしれないんですけれども、春朗時代の彼は史実でもまだ絵や自身を模索していて、師匠を模倣している段階にあり、完成されていない状態です。なので、衣装もあまり奇抜な感じではなく、むしろオーソドックスなものになっています。とはいえ、くっきー!さんなんで目立ちますが(笑)。津田さんや井上さんもそうなんですけど、この人物がのちの馬琴になる、のちの一九になるんだと化ける可能性が垣間見えたり、化ける期待をもっていただけるようなキャラクターにはなっていると思います」

 くっきー!演じる春朗の初登場シーンの撮影を見て「面白かったですね。ワクワクしました」という藤並CP。絵を描くシーンも気になるが、これまで喜多川歌麿役の染谷将太、恋川春町役の岡山天音、礒田湖龍斎役の鉄拳らが絵を描くシーンは吹替えナシで行われている。

 「くっきー!さんにも絵の稽古はしていただいています。ただ、描くのはあくまで若かりし時代なので、例えば『富嶽三十六景』など大成した後の絵を描くことはないと思うんですけれども、勝川派の絵師として描くシーンは出てくるんじゃないかなと思います」

 今後、春朗が蔦重とどんな関係を築いていくのか。視聴者に注目してほしいポイントについては「晩年の蔦重、耕書堂の可能性を担っていくのが春朗、馬琴です。設定では蔦重よりかなり若い彼らのエネルギーと蔦重がどのように化学反応を起こし、新しいものが生まれるのか。蔦重が春朗と馬琴を組ませたらいいんじゃないかという発想に至るので、その過程も楽しんで頂けたら」と話していた。(取材・文:編集部 石井百合子)

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第40回よりくっきー!演じる勝川春朗(のちの葛飾北斎) - (C)NHK

 横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)でのちに葛飾北斎となる絵師・勝川春朗を演じる、お笑いコンビ・野性爆弾くっきー!(49)。大河ドラマ初出演にして大役に抜擢となった。19日放送・第40回で初登場したが、本作で描かれる北斎の「ぶっ飛んだ」人物像から、自らの発案により劇中で紙を食べたシーンまでを語った(※一部ネタバレあり)。

【画像】くっきー!演じるぶっ飛んだ北斎

 大河ドラマ第64作「べらぼう」は、江戸時代中期、貸本屋から身を興して書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった蔦屋重三郎(横浜)の物語。脚本を大河ドラマ「おんな城主 直虎」やドラマ10「大奥」シリーズ(NHK)などの森下佳子、語りを綾瀬はるかが務める。

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 くっきー!は出演が決まった際の気持ちを、「めちゃめちゃ嬉しかったですね。やっと本格的な芸能界の仲間入りができたなっていうか、やっぱり大河に出てなんぼみたいなところあるじゃないですか」とドヤ顔で歓喜。画家としても活躍する彼は北斎と意外な縁もあり「当然、絵は観てましたし、僕、(北斎ゆかりの地の一つである)押上に住んでた時があって「北斎通り」をうろちょろしてたんです。でも、まさか演じることになるとは……」としみじみする。

 第40回の初登場シーンの春朗は32歳。出演が決まると役のために髪を伸ばすことになった。

 「北斎の肖像画ってスキンヘッドやから、てっきりそれやと思い込んじゃってて、僕も同じにしようと思ったら止められて。逆にカツラになじませるために伸ばしてほしいと言われました。まさかこんな若い役が来るとはねえ。だから今後、高校生役のドラマにも出られるなと思ってます」と学園ドラマ進出に野望を燃やしつつ「とりあえず台本を覚えて、役づくりとかようわかんないんで、いろいろ演出の方にご指導いただきながらやってる感じでした」と初尽くしの収録を振り返る。

~以下、第40回の詳細に触れています~

 制作統括の藤並英樹チーフプロデューサーは、くっきー!に北斎役をオファーした理由の一つを「北斎はこれまで多くのドラマ、映画で描かれてきましたけれども、その中の誰とも重ならないような強いキャラクターにしたいという思いがありました」と語っているが、確かに初登場シーンは強烈そのもの。師匠の勝川春章(前野朋哉)に連れられ、蔦重(横浜)の店を訪れた春朗は、開口一番「タラーリタラーリタリラリラーン」と発し、蔦重も困惑。「タラタラしてやがんなあ旦那」と続けると、春章は「水も滴る男前」の意だと“通訳”する。

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 くっきー!自身、台本を読んで仰天したといい、「衣装合わせの時に演出さんと会わせてもろうて、そん時“まともに会話もできんようなぶっ飛んだ人です”って言われたんで、いろんな方が演じはった北斎を見て学ぶこともなく、我でいけるなって思ったんですけど台本読んで“どういう意味なんや?”“なんだなんだこれは”って。マネージャーから大河ドラマが決まりましたって言われた時は“拙者……”みたいなカッコいいイメージかと思ってたんですよ。だからびっくりして、ホントに合うてんのかなって。合うてましたけどね……」と当初、戸惑ったことを明かす。

 第40回ではその後も春朗のぶっ飛んだ描写が続くが、春朗が滝沢瑣吉(のちの曲亭馬琴/津田健次郎)の草稿をびりびりに破いて食べてしまうシーンはくっきー!自らの発案だという。ちなみに、台本には春朗が「平伏するような独特の姿勢で草稿を読んでいる」とある。

 「なんか気ぃついたら食うてましたね。ちょっと憑依しすぎたかな(ドヤ顔)。至近距離で読んでたら、どっちかというと(瑣吉を)小馬鹿にする感じのシーンだったから、ぐちゃぐちゃってしたい感じになって。それに北斎はぶっ飛んだ人やから、他の役者さんに“紙って食べていいんですかね?”って聞いてみたんですよ。そしたら“いいんじゃないですか? 一応スタッフの方に聞いてみた方がいいかもしれないですね”って言われたんでスタッフさんに“紙って食べていいんですかね?”って聞いたら、“確認してきます”って言うて戻ってきて“紙食べていいみたいです”みたいな(笑)。紙食べていいですかラリーが何回かあって、結果、食べることになりましたね。さすがに飲み込んではないですけど」

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 さらに、春朗が瑣吉と取っ組み合いのけんかになるシーンでは初の時代劇の殺陣に挑戦。盛りだくさん過ぎてこの日の収録を終えると「気絶しそうだった」と言うほど集中力を要した。

 「瑣吉(津田健次郎)に怪我させたらあかんから気ぃ張ってて、楽屋戻った瞬間に気絶しそうな勢いで膝ついていましたね。こんな自分もいるんだって気づかせていただきました。流行りの言葉で言えば全集中って言うんですか? もう『あしたのジョー』みたいな感じです。ホセ・メンドーサと戦った後、真っ白になるみたいな。マネージャーも心配してたぐらいで」

 主演の横浜流星とは10年ほど前に舞台で共演しており、気心が知れた関係だという。

 「舞台で長期間一緒にいさせてもらって、お兄さんのように慕ってくれてるから会うた瞬間“お兄ちゃーん!”って言われましたよ。可愛かったですね~。昔はどっちかというと健気な少年みたいな感じだったけど、今はニヒルなダンディというかね、笑う時もハハハじゃなくてフッみたいな。成長したなって。大人になって、座長としての貫禄出たなと」と横浜の成長に惚れ惚れ。

 今後、絵描きのシーンもあるそうだが、その所作については「めっちゃむずいんですよ」と渋い顔。「絵を描く練習をしました。普段使ってる筆なんて平筆やし、絵の具ベタベタつけて塗ってることが多いんですけど真逆の描き方。超繊細。息止めてすーっと描くみたいな。なぞるに近い感じ。先生が言うには中指と薬指と親指で筆を支え、人差し指を添えると。あと、手首を使わず肩で描いてほしいと。ただね、その所作、筆の稽古は2時間とっていたんですけど、結局40分ぐらいで終わったんです。向いてたんでしょうね。先生も“すごい!”って言ってびっくりしてました(ドヤ顔)」

 絵描きのシーンがいつ登場するのかは観てのお楽しみだというが、注目してほしいポイントについては「出してもろうた時(初登場シーン)のぶっ飛んでる具合からの! 絵を描くシーンの真剣さ、このギャップですよね! ギャップ萌えやと思いますよ。もうぜひ観ていただきたい。北斎のみならずくっきー!を好きになっていただけるんじゃないですかね」と力いっぱい呼び掛けていた。(取材・文:編集部 石井百合子)

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第40回より高島屋おひさ(汐見まとい) - (C)NHK

 絵師・喜多川歌麿の代表作の一つである“寛政の三美人”と呼ばれる美人画のモデルとなった、富本豊ひな、難波屋おきた、高島屋おひさ。横浜流星主演の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜NHK総合よる8時~ほか)の19日放送・第40回ではそのうちのおきた、おひさ役のキャストが登場。いずれも大河ドラマ初出演の顔ぶれとなった。

【画像】難波屋おきた&高島屋おひさ登場!

 第40回「尽きせぬは欲の泉」では、歌麿(染谷将太)との関係がこじれた蔦重が歌麿に会いに行く展開に。歌麿が描いた絵から女性の大首絵を思いついた蔦重は、歌麿に絵を描いてもらうための案思を探しに市中へ。手代として店に置くことになった滝沢瑣吉(のちの曲亭馬琴/津田健次郎)の“ガイド”により、彼のなじみだという二人の美女と出会う。

ADVERTISEMENT 難波屋おきた(椿)

 蔦重と瑣吉が初めに向かったのは、流行りの水茶屋「難波屋」。看板娘のおきたが立ち働いており、瑣吉は意気揚々と「おきた! 来てやったぞ~」と声をかけるも、おきたは若干ひいており、つれない態度。一方、瑣吉はのんきに「愛い奴め。ま、俺への気持ちがバレるとマズいからのぅ」と“勘違い”していた。おきたを演じるのは、モデル、女優として活動する椿(16)。「ポカリスエット」のCMや、キタニタツヤの楽曲「まなざしは光」のミュージックビデオに出演。短編映画『犬の消滅』(2024年3月公開)の主演を務めた。

 蔦重と瑣吉が次に訪れたのが、人気の煎餅屋「高島屋」。そこにはおきたとはまた異なる雰囲気の威勢のいい美少女おひさがおり、瑣吉が「煎餅の味は大したことないのにこの客だ」と得意げに紹介すると、おひさは「いい加減にしないとその面に醤油塗って焼いちまうよ!」とピシャリ。しかし、瑣吉は「おひさは心やすい男にはきつく当たる性質でな」と自慢げに話していた。おひさを演じるのは、汐見まとい(24)。人気急上昇中のアイドルグループ・yosugala(ヨスガラ)のメンバーで、早稲田大卒、趣味は筋トレ。自身の公式SNSでも出演を告知しており「すごく緊張しましたが、頑張りました みんな是非観てね」と呼び掛けていた。

 なお、同回では歌麿の「ポッピンを吹く女」の誕生秘話も登場。残る“寛政の三美人”の富本豊ひなはいつ登場するのか、注目が集まる。(石川友里恵)

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実写シリーズ「九条の大罪」主演の柳楽優弥と共演の松村北斗

 漫画「闇金ウシジマくん」の作者・真鍋昌平の最新作「九条の大罪」が、主演に柳楽優弥、共演に松村北斗を迎え、Netflixシリーズとして実写化されることが明らかになった。2026年春に世界配信される。

柳楽優弥、30代の魅力…!インタビューカット【フォトギャラリー】

 「九条の大罪」は、半グレ、ヤクザ、前科持ちなど、厄介な依頼人の案件ばかりを扱う弁護士・九条間人(くじょう たいざ)の物語。どんな加害者や犯罪者の依頼も引き受け、世間から悪徳弁護士と呼ばれても「思想信条がないのが弁護士。依頼者を弁護するのが弁護士の使命」と語り、法律の力を武器に、どんな悪人であっても依頼人を擁護する九条。その姿を通して法とモラルの境界線を問い、日常に潜む闇に切り込む。2020年10月より「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に連載され、現在までに単行本は14巻刊行、累計発行部数は400万部を突破している。

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 柳楽が九条役で主演を務め、松村が九条の元でイソ弁(居候弁護士の略)として働く東大卒のエリート弁護士・烏丸真司役で共演。さらに、池田エライザが弁護士とは異なる立場で犯罪者を見守るソーシャルワーカー・薬師前仁美役、町田啓太が裏社会絡みの依頼を九条に持ち込む自動車整備工場の社長・壬生憲剛役、音尾琢真が九条と壬生を目の敵にする嵐山刑事役、ムロツヨシが伏見組の若頭・京極清志役を務める。

「九条の大罪」第1集書影 (C)真鍋昌平/小学館

 NetflixとTBSによるオリジナル作品となり、監督は、ドラマ「カルテット」や映画『罪の声』の土井裕泰をはじめ、山本剛義足立博が担当。「逃げるは恥だが役に立つ」「重版出来!」などのプロデューサー・那須田淳がNetflixと初タッグを組む。脚本は根本ノンジ

 原作者の真鍋は、実写版について「企画が立ち上がってから数年。製作陣にご尽力いただき、1話目の仕上がりの素晴らしさに、込み上がる思いが抑え切れず泣きました」と絶賛している。キャスト・スタッフのコメントは以下の通り。(編集部・入倉功一)

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主演:柳楽優弥

原作漫画は、フィクションではありながら、ある種のリアリティや生々しさが、すごくある作品です。読み進めながら、「知らぬが仏」と「無知は罪」のあいだを、どこか行ったり来たりするような感覚があって。「悪徳弁護士」とも呼ばれてしまう九条の行動原理や信念は、果たしてどこにあるのか。松村北斗くん演じる烏丸先生と行動を共にするようになって、見えてくる九条、そして九条自身の中に生まれる変化や成長にも注目してもらえたら嬉しいです。信頼する土井監督、那須田プロデューサー、Netflix、共演者の皆さんと新しいチャレンジをすることに高揚感を覚え、僕自身ワクワクしながら取り組んだ作品です。ぜひご期待ください。

松村北斗

九条先生は危険なカッコよさと隠された強い愛情と漂う寂しさを持ったあまりに愛おしい人でした。撮影が終了した今、僕が演じる烏丸は、柳楽優弥さん演じる九条先生を見つめ続ける役のように感じています。 烏丸を通してそう感じられたことが烏丸というキャラクターの正解だったように思えます。他にも魅力的なキャラクター、そして心に残り続けるキャラクターそれぞれの物語がいくつも出てきます。人物、物語に翻弄されながら楽しんでいただけたら嬉しいです。

監督:土井裕泰

ダークサイドに立つ弁護士、柳楽優弥さんと松村北斗さんのバディ、Netflixで世界配信。この時点で、この作品に興味を持たない創り手はいないでしょう。ワクワクするような胸の高鳴りを覚えながら、原作の世界観や空気感をできるだけ再現しつつ、生身の俳優がぶつかり合うことで生まれる映像作品ならではの生々しい情感を大事にしながら撮っていきました。原作同様、柳楽さん演じる「九条」をはじめ、この作品には単純化された人物はひとりも登場しません。誰もが白黒つかない複雑な内面や事情を抱えています。彼らが織りなす人間ドラマを通じて、九条の「大罪」とは「正義」とは何なのか、一緒にその答えを探す旅をしてもらえたら嬉しいです。手応えは十分にあります。ご期待ください!

プロデューサー: 那須田淳

Netflix高橋信一(高=はしごだか)さんから、映像化のお話を頂いた頃は、単行本第4巻まででした。原作を読み、コマとコマの間、行間にたくさんのことを想像しました。尽き果てぬ想像は登場人物たちの未来にもおよび映像化に心燃えました。現実世界とリンクするリアルな社会の闇、どう転ぶかわからない理不尽な世界にそれでも活き活きと生きる原作登場人物たちを見事に演じ仕上がり抜群の俳優陣、その演技は素晴らしく必見の見所です。法とモラルをぶつけ合う弁護士バディ、悪徳弁護士×アウトローたちの裏切り裏切られのサスペンスは型破りで刺激的、ヒリヒリとしたリアリティと涙と感動、没入感満載です! 是非ともお楽しみください!

エグゼクティブ・プロデューサー:高橋信一(Netflix)

連載一回目のことを今でも覚えています。九条と烏丸が「いい弁護士は性格が悪い」「思想信条がないのが弁護士だ」という言葉と共に不条理な事件に立ち向かっていく姿に強烈な現代性を感じ「絶対に実写化に挑戦したい」と思い立ちました。この素晴らしい原作に立ち向かうべく、那須田プロデューサー、土井監督を始めとするスタッフの皆様、脚本を手がけられた根本さん、柳楽さん、松村さんなど多くの魅力的なキャストの皆様の手によって紡がれた刺激的な人間ドラマは、映像化を志した時の想像を超える感動がありました。プロデューサー冥利に尽きる瞬間です。九条・烏丸たちを通して描き出される「大罪」の物語をずっと見つめていきたいと願ってやみません。観客の皆様にもそう思っていただけると確信しております。

原作:真鍋昌平

実写化おめでとうございます。 企画が立ち上がってから数年。製作陣にご尽力いただき、1話目の仕上がりの素晴らしさに、込み上がる思いが抑え切れず泣きました。 柳楽優弥さん、松村北斗さんを筆頭に魅力的な役者の方々、監督、演技、脚本、美術、音楽で作り上げた九条の世界を早く視聴者の皆さまと共有したいです。 今の世の中は大きな変わり目で混沌としていて、クリエイターとしてはたまらなく面白い時代ですが、生きていくのはめちゃくちゃしんどいです。大量に流れてくる情報を、疲弊した耳で受け止める日々。大声の多数決の正義に押し潰される真実。立ち位置でひっくり返る善悪。 どう生きていくかを問われている時代に、どう生きたいかを探求していくのが「九条の大罪」です。

登場人物の呼吸や間合いが、実写でより生々しく届くはずです。是非是非お楽しみに!

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主演の成田凌&共演の沢尻エリカ - (c)2026 #VIRAL PRODUCTION COMMITTEE

 2024年2月に女優復帰した沢尻エリカが、成田凌主演映画『#拡散』(2026年2月27日全国公開)に出演することが明らかになった。『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019)以来の映画出演となる沢尻は、新聞記者・福島美波役に抜てき。「久しぶりの映像作品で緊張もありましたが、スタッフ・キャストのみなさんに温かく迎えていただき、とても心強かったです」とコメントしている。企画・監督は『ゴールド・ボーイ』(2023)の製作総指揮を務めた白金KING BAI)、脚本は『MOTHER マザー』『正欲』などの港岳彦が執筆した。あわせて、遺影を背に歩く男の姿を捉えたティザーポスタービジュアルも公開された。

【画像】「かわいい」と絶賛の声!沢尻エリカのベリーショート

 富山県でオールロケを行った本作は、とある小さな町を舞台に、介護士・浅岡信治が妻をワクチン接種直後に亡くしたことから、深い喪失と疑念に苛まれていく物語。医師を責め、遺影を掲げて訴え続ける彼は、「夫婦愛の象徴」として報じられる。しかし、その姿はいつしか反ワクチンの象徴として利用され、彼は孤立と狂気を深めていく。その姿は愛か狂気か。観客に静かな問いを投げかける。

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 主人公・浅岡信治を演じる成田は、妻の死により純粋な愛と狂気が混じり合う難しい役どころに挑戦。「かなりチャレンジングな企画。生活の一部となっているものの恐ろしさを改めて感じる作品だと思います」と心境を明かす。

『#拡散』ティザービジュアル - (c)2026 #VIRAL PRODUCTION COMMITTEE

 沢尻演じる福島美波は、浅岡と同じように婚約者を医療事故で失った過去を持つ新聞記者。浅岡の遺影を掲げる姿を「夫婦愛の象徴」として紹介する。2024年に上演された初主演舞台「欲望という名の電車」で主人公・ブランチを好演した沢尻は、「なかなか踏み込んだ題材で、今の時代を象徴する作品だと思います」と本作を紹介している。

 キャスト&監督のコメントは以下の通り。(編集部・倉本拓弥)

成田凌(浅岡信治役)

魅力的なスタッフ、共演者。 かなりチャレンジングな企画。 オファーを受けていいものか、はじめは少し迷う自分もいました。 ですが、脚本を読ませていただき、即決。 生活の一部となっているものの恐ろしさを改めて感じる作品だと思います。 富山の最高のロケーションのもと、最高のスタッフ、キャストと濃密な時間を過ごすことができました。

映画『#拡散』、お楽しみに。

沢尻エリカ(福島美波役)

今回は記者役で参加しています。 なかなか踏み込んだ題材で、今の時代を象徴する作品だと思います。 久しぶりの映像作品で緊張もありましたが、 スタッフ・キャストのみなさんに温かく迎えていただき、とても心強かったです。

映画『#拡散』、ぜひご期待ください!

白金(KING BAI)監督

この映画は、反ワクチンでも推進でもありません。あの時、誰もが経験した「見えない不安」をどう受け止めるかを描いた作品です。人は時間が経つと、嫌な記憶を少しずつ忘れていきます。しかし、あの時感じた痛みや恐れをもう一度見つめ直すことも必要だと思いました。一つの悲劇を通して、人間の優しさと脆さを描きました。AI時代を迎え、音声も映像もより多くのフェイクが作られるようになるでしょう。だからこそ、自分を信じ、身近な人を大切にしながら生きることが重要になります。情報があふれる社会の中で、「何を信じるか」「どう生きるか」を考えるきっかけになれば嬉しいです。私自身も答えは分かりません。この映画を通じて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

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朴秀美(南沙良)と矢口美流紅(出口夏希)『万事快調<オール・グリーンズ>』 - (C) 2026「万事快調」製作委員会

 第28回松本清張賞を満場一致で受賞した波木銅による青春小説を、南沙良出口夏希のダブル主演で映画化する『万事快調<オール・グリーンズ>』(2026年1月16日公開)の本予告映像が公開された。

【動画】『万事快調<オール・グリーンズ>』本予告映像

 本作は、未来が見えないど田舎の町に暮らす高校生3人が、夢を叶えて町とおさらばするために、一攫千金を狙い“禁断の課外活動”を始める物語。ラッパーを夢見る朴秀美を南、陸上部のエース・矢口美流紅を出口が演じる。二人はこの町から抜け出すため、同好会「オール・グリーンズ」を結成。メンバーには斜に構えた岩隈真子役の吉田美月喜が加わる。ほか共演は羽村仁成金子大地黒崎煌代ら旬のキャストが集結。監督・脚本・編集は『猿楽町で会いましょう』の児山隆が務める。

 解禁された本予告映像では、「あのさあ……、一緒に金儲けしようって言ったら、する?」という秀美の誘いから、3人が同好会「オール・グリーンズ」として“課外活動”を始める様子が描かれる。粛々と作業を進め、札束を手にする3人の場面を始め、秀美が活動のきっかけとなった人物・佐藤(金子大地)に怒鳴られる様子や、ぬいぐるみだらけの“普通ではない”自宅のキッチンが炎上し、美流紅が涙を流す姿など、それぞれの焦燥や怒り、危うさが交差する瞬間が切り取られている。(加賀美光希)

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朝ドラ「ばけばけ」第17回より - (C) NHK

 高石あかり(高=はしごだか)が主演を務める連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)は、21日に第4週「フタリ、クラス、シマスカ?」第17回が放送。あらすじを紹介する。

【画像】出奔した銀二郎(寛一郎)を探して…第17回

 出奔した銀二郎(寛一郎)を探し、東京を訪れたトキ(高石)。銀二郎が住む下宿でトキは、松江随一の秀才・錦織友一(吉沢亮)と出会う。さらに銀二郎と一緒に住んでいるという松江出身の帝大生・根岸(北野秀気)と若宮(田中亨)も合流し、トキは錦織たちと銀二郎の帰りを待つ。

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 一方、松江では司之介(岡部たかし)、フミ(池脇千鶴)、勘右衛門(小日向文世)がトキがこのまま帰ってこないのではと不安を感じていた。

 朝ドラ113作目の「ばけばけ」は、松江の没落士族の娘で、作家・小泉八雲ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツがモデルのオリジナルストーリー。島根や熊本などを舞台に、急速に西洋化が進む明治日本の中で埋もれていった人々や、怪談を愛する夫婦の何気ない日々を描く。

 脚本はNHK「阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし」(第30回橋田賞受賞)などのふじきみつ彦ハンバート ハンバートの主題歌「笑ったり転んだり」がドラマを彩る。(清水一)

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第5回アカデミー映画博物館ガラでのマイキー・マディソン - John Shearer / FilmMagic / Getty Images

 映画『ANORA アノーラ』で第97回アカデミー賞主演女優賞に輝いたマイキー・マディソンが、第5回アカデミー映画博物館ガラに刺繍があしらわれたディオールのシアードレスをまとって登場した。

【画像】マイキー・マディソンの透けてるドレスの全貌

 『ANORA アノーラ』で数々のレッドカーペットに歩いた際にはクラシカルな装いが多かったマイキーだけに、今回の大胆な“イメチェン”が注目されている。漆黒のロングヘアもミディアムにカットし、少し明るめのカラーに変更しているが、Vogueによると、これは新作の役づくりのためなのだという。

 マイキーは『ソーシャル・ネットワーク』の続編『ザ・ソーシャル・レコニング(原題) / The Social Reckoning』や、キルステン・ダンストと共演するスリラー『レプティリア(原題) / Reptilia』などへの出演が決まっている。(朝倉健人)

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画像は『ヒート』のアル・パチーノ&ヴァル・キルマー - Warner Brothers / Photofest / ゲッティ イメージズ

 巨匠マイケル・マン監督が、次回作として準備を進めている代表作『ヒート』(1995)の続編で、AI(人工知能)を試験的に導入する可能性を示唆した。Varietyなどが報じている。

【年代順】かっこよかった…ヴァル・キルマーさん画像集

 アル・パチーノロバート・デ・ニーロヴァル・キルマーらが豪華共演を果たした『ヒート』は、ロサンゼルスを舞台に、プロの強盗団と彼らを追う刑事を描いたクライムアクション。続編は、マン監督とメグ・ガーディナーが共同執筆した続編小説が原作とされており、レオナルド・ディカプリオが亡くなったキルマーの後任として、クリス・シヘリス役で出演交渉に入っている。

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 同サイトによると、マン監督はリュミエール映画祭(フランス・リヨン)の記者会見にて、『ヒート2』におけるAI使用について言及。「私は何の目的もなしにテクノロジーを試すことはない」と前置きしつつ、「物語上あるいは芸術的な点で必要である時にのみ、テクノロジーを深く掘り下げる」とコメント。続編小説では、ニール・マッコーリー(デ・ニーロ)の前日譚とクリスの後日譚がそれぞれ描かれており、AI技術を駆使して俳優の加齢や老化を表現する意図があるとみられる。マン監督は「続編では老化や若返りが非常に重要になると思う」とも語っている。

 『ヒート2』の公開日は未定だが、マン監督は2026年夏の撮影開始を望んでいる。製作スタジオは、ワーナー・ブラザースから Amazon MGM Studios 傘下のユナイテッド・アーティスツに移り、『トップガン マーヴェリック』などで知られるヒットメイカーのジェリー・ブラッカイマーが製作総指揮に名を連ねている。(編集部・倉本拓弥)

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『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』キックオフイベントに登壇したBE:FIRST・JUNON

 ダンス&ボーカルグループBE:FIRSTJUNONが20日、都内で行われた映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』(12月5日公開)キックオフイベントに、主演の水上恒司をはじめ、木戸大聖綱啓永萩原健太郎監督と共に出席。本格的な演技初挑戦となるJUNONは、登壇時立ち位置を間違えてしまうなど、おちゃめな一面を見せていた。

【画像】JUNON緊張の表情『ウィンドブレイカー』キックオフイベント

 本作は、「マガジンポケット」で連載中の、にいさとるによるヤンキー漫画を実写映画化。喧嘩に明け暮れる孤独な高校生・桜遥(水上)は、不良の巣窟と恐れられる風鈴高校のてっぺんを目指して転入するが、風鈴高校の生徒たちは「防風鈴=ウィンドブレイカー」と呼ばれ、街を守る存在となっていた。桜は戸惑いながらも、防風鈴の一員として仲間と共に街を守る戦いに身を投じていく。

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 JUNONは、登場するなり萩原監督の立ち位置に立ってしまったといい「出てきた瞬間から緊張しているのが見え見えで恥ずかしかったです」と照れ笑い。「防風鈴」の一員である杉下京太郎へのオファーに「原作が大好きだったので、プレッシャーを感じていました。僕に杉下という役のオファーが来たこと自体、驚きでした。しかも僕は映画など演じることが初めてだったので、そのプレッシャーもありました」と胸の内を明かしていた。

 演じた杉下について、JUNONは「体や髪の毛など、見た目が作り込まれていて、口数も少ないキャラクター。居方や立ち姿から、ちゃんと表現したいと思っていました」と意識した点を挙げると「自分と違うところが多く、演じていて学びが多かったのですが、強いて共通点を挙げるなら、根がいい子なところですかね」と発言。水上から「自分で言うか!」と突っ込まれると「共感できるのは根がいい子というところですね」とくり返し、会場を笑わせていた。

 完成した映画について、JUNONは「始まりから最後まで、終始嬉しい気持ちでウキウキして観ていました。仲間のありがたさなど、青春を感じさせてくれる、とても温かい映画だなと思いました」と感想を述べていた。(磯部正和)

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『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』キックオフイベントに登壇した水上恒司

 俳優の水上恒司が20日、都内で行われた映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』(12月5日公開)のキックオフイベントに、木戸大聖綱啓永JUNONBE:FIRST)、萩原健太郎監督と共に出席。自身が演じる桜遥の髪型に苦心したことを明かすと共に、ヘアメイクの人たちへの感謝を述べていた。

【動画】水上恒司、木戸大聖、綱啓永、JUNON登場『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』 キックオフイベント

 本作は、「マガジンポケット」で連載中の、にいさとるによるヤンキー漫画を実写映画化。喧嘩に明け暮れる孤独な高校生・桜遥(水上)は、不良の巣窟と恐れられる風鈴高校のてっぺんを目指して転入するが、風鈴高校の生徒たちは「防風鈴=ウィンドブレイカー」と呼ばれ、街を守る存在となっていた。遥はとまどいながらも、街を守る戦いに身を投じる。

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 水上演じる遥は、左側半分の髪色がほぼ銀色に近いキャラクター。水上は「2週間に一度、左半分だけブリーチするのですが、3日後ぐらいから根元が黒くなってしまう。これはいつまで続けるんだろう」と外見を原作に合わせるために苦労したことを明かすと「でも、僕らはそれが仕事なので当たり前のことなんですよね」と語る。

 そんななか水上は「一番大変なのは、ヘアメイクの方々。毎朝、根元から黒いのが生えてくるわけで。しかも風が強いなかでの撮影なので、根元が見えてしまうこともある。そのたびに毎回ケアをするというのは、本当に大変な作業だと思います」と慮ると「しかも(キャラクターは)僕だけではないわけで。多くの人たちを全部ケアするのは、本当に大変だったと思います。感謝しかないですね」と述べていた。

 この日は、キャストが撮影中に体験したという、風速25メートルの世界をファンにも味わってもらおうという趣旨で、暴風が会場に吹き荒れる演出も。水上は「もっとすごかったんじゃないですか?」と振り返ると「本当に風を受けながら芝居をするのは大変。常に向かい風のなかでアクションをすると、体力も消耗しますからね」と苦労話も明かした。

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 さまざまな苦労のなか、映画は完成。水上は「今回、僕が座長という立場になったとき、気持ちのグラデーションが描かれるのが、自分の演じる役だけでいいのかなと思ったんです。もちろん登場人物全員のキャラクターを満足するまで描くのは難しいかもしれませんが、それぞれキャラクターが持っている個性や、役者が役を通して届けようと思っているメッセージを丁寧にくみ上げていただけた。とてもいい作品になっていると感じました」と出来に自信をのぞかせていた。(磯部正和)

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