お家で夏祭りが楽しめる! 3COINSから「フルーツ飴メーカー」が新登場 → 母のとある一言でお祭り気分が一瞬で崩壊へ
毎週毎週、びっくりするほどのペースで新商品を売り出している3COINS(スリーコインズ)。今週月曜から発売になったのは、今の時期に嬉しい「夏祭り」シリーズ。飾り付けのグッズからかき氷機などの機器まで揃っているので、お家でお祭り気分が味わえるぞ!
いろいろアイテムがある中、ちょっと珍しいなと思ったのは「フルーツ飴メーカー(3080円)」。昔はお祭りといえばりんご飴一択であったが、たしかにここ最近はいちご飴とかぶどう飴とかも見かけるもんね。
せっかくだし試してみるかと購入してみたのだが……ツッコミが追いつかず酷く消耗した挙句、今フルーツ飴メーカーはすでに倉庫の中に眠っている。何が起きてこうなってしまったのか、洗いざらいお伝えしよう。
・3COINS「フルーツ飴メーカー」
フルーツ飴って少し前ちょっとしたブームになっていたよね。韓国語でフルーツ飴を意味する「タンフル」という言葉に聞き馴染みのある方もいるだろう。地域にもよるだろうがフルーツ飴って、買おうと思えばお祭りの時期じゃなくても手に入るくらいメジャーなものになった気がする。
そうなると家でも作りたいという人が出てくるわけで……実は3COINSがフルーツ飴メーカーを売り出す前から、同様の機器は世の中に存在していた。
ただ、それは比較的ひっそり売られていたので「フルーツ飴メーカー」という存在がこれだけ露出するのは今回のスリコが初めてなのかもしれない。物珍しさと手頃な値段がウケたのだろう、オンライン在庫は即完売してしまったようだ。スリコユーザーのフルーツ飴メーカーへの期待値の高さが窺える……!
前置きはそれくらいにして、さっそくフルーツ飴を作っていこう。メーカーは本当にシンプルな作りで、本体と説明書だけ入っていた。詳しい作り方や分量については説明書に記載されている。
用意するのはグラニュー糖180gとお水150cc、そしてフルーツ適量。今回はブドウにしたが、イチゴやミカン、バナナ、リンゴなんかも良さそうだな。
まずはグラニュー糖と水を機械にいれて……
電源を入れずに混ぜる!
思わず説明書を2度見してしまった。電源入れないんかい、初手から笑わせてくれるな。
ただ、底の部分には電熱線が入っているであろう出っ張りがあるので、混ぜるにはめちゃくちゃ不向きな構造をしている。説明書はなぜ機器に入れてから混ぜさせたんだ、入れる前に混ぜさせてくれ。
2分ほど混ぜたら温度を160℃に設定し、蓋を閉じて13分ほど放置する。この時に混ぜずに放置するのが、飴を透明にするポイントなんだとか。
13分後の中身はこちら。うっすら黄色くなってとろみが付いたら飴の完成だ。……というか、
他の温度メモリって必要か?
飴ができたことより、私はメモリが気になって気になって仕方がなかった。だって160℃に上げたらもう放置するだけなのに、その中間の温度メモリって何に使うんだ……?
説明書を見ても、特にほかの料理に応用できる等の記載はなく、フルーツ飴メーカーはフルーツ飴メーカーでしかない様子。110℃という温度は使用後の掃除で使うようだが、80℃とか190℃とかのメモリは一体何のために存在しているのかがわからない。いや本当なんでだ……?
考えても答えが出ないので、フルーツ飴をとりあえず完成させよう。1回の分量でできる飴はポット2センチほど深さまでなので、フルーツを直接突っ込むことはできない。
よって、スプーンなどですくって掛けるを繰り返す。地味にめんどいぞこれ……。
ようやく完成……! 別売りの「屋台風アクリル台(550円)」に刺したらなんだかそれっぽくて良い感じ。
さすがにお店で売られているような均一パリパリコーティングにはならなかったが、ちゃんとフルーツ飴にはなったな。子供なんかは喜びそうだよね。
・地獄のはじまり
ここまでは良かった。ツッコミどころは多少あったが、無事においしいフルーツ飴を作ることができた。
ただ、想像以上にめんどくさかったのは後始末だ。バリバリに固まった残った飴を綺麗にして片づけるには、水を沸かして飴を溶かす必要がある。
この残った飴が本当にしつこくて、1回の加熱じゃ溶けきれなくて結局4回お湯を沸かす羽目に。
本体は防水じゃないから水を入れるのもお湯をこぼすのもとにかく気を使う。蓋が外れないからうまくお湯をこぼせなくて火傷しまくるし、なんなら固まった飴が手に刺さりまくって気づいたら血が出ていた。不器用といえばそれまでなのかもだが、なぜフルーツ飴を作っただけでこんなにボロボロにならねばならないんだ……。
そんな満身創痍な状態で死んだ顔して作業を繰り返していたとき、部屋に入ってきてフルーツ飴メーカーを見た母が一言、こう告げたのである。
それ、鍋で作れば良くない?
もうこの瞬間、私は考えるのを放棄した。記事をどうやって良い感じにまとめようとか、次使う時のために綺麗にしとかなきゃとか考えながら作業していたが、もうそのままフルーツ飴メーカーを箱に戻し、倉庫へと押し込んだ。
正直に言おう。こんなに疲れるなら既製品を買った方が絶対に良い。フルーツ飴を得る代わりに課される代償がデカすぎるんだよな。
「子供の笑顔が見られるならば手間なんて惜しまない」……? いいや、後始末の最中に「普通に鍋で飴を溶かせば良かった」という考えが少なくとも1回は脳裏によぎるはずだ。マジでめんどくさいから。冷静になればなるほど、「鍋で作れば良い」は的を射た指摘でしかない。
フルーツ飴メーカーを倉庫に押し込んだ今思うことは、「わたあめメーカー」にしとけば良かった、ということ。電動わたあめメーカーが3520円というのは普通にお買い得だと思うので、お家で夏祭り気分を味わいたい方は、わたあめメーカーをオススメします。
参考リンク:3COINS 執筆:まろ Photo:RocketNews24.
▼詳細はこちら。「フルーツ飴メーカー」の良い点を一つ上げるならば、鍋よりも早く飴が溶けることですかね。
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