ベッセント米財務長官、「関税売り」を一蹴-株安は一時的と主張

Stephanie Lai

  • 中小企業と消費者に焦点、経済の再均衡化を図る-ベッセント氏
  • 中国メーカーは上乗せしないと確信、カナダとメキシコは移行期間
ベッセント米財務長官 Photographer: Victor J. Blue/Bloomberg

カナダとメキシコに対する関税の第1弾が実施され、米株式相場が失速しているにもかかわらず、ベッセント米財務長官はトランプ大統領の関税政策に対する自信を示した。

関連記事:米国株失速、持ち直した欧州株と対照的-22年以来最も劣勢

  ベッセント氏は4日にフォックス・ニュースに出演し、「中期的な観点からメインストリートに焦点を絞っている。ウォール街は素晴らしい成果を上げており、今後も素晴らしい成果を上げ続けるだろう。しかし、われわれは中小企業と消費者に焦点を絞っている」と発言。「そうやって、経済の再均衡化を図る」と述べた。

  同氏は関税が今月と来月に導入され、現在は移行期間にあると指摘。株式市場での売りは一時的なものに過ぎないとの見方を示した。

  「中国製品への関税については、中国メーカーが関税分を価格に上乗せすることはなく、価格は上昇しないと確信している」と述べた。「カナダとメキシコについては、移行期間にあると思う。ホンダがインディアナ州に生産を変更するのは素晴らしいスタートだ」と語った。

関連記事:ホンダ、次期「シビック」生産を米インディアナ州に変更-ロイター

  トランプ大統領はメキシコからの輸入品すべてと、エネルギー製品(税率10%)を除くカナダからの輸入品に25%の関税を課した。中国製品への課税を20%に倍増し、鉄鋼とアルミニウム輸入への25%の関税は来週にも発効する予定。

関連記事:トランプ氏の関税発動に中国とカナダが報復-メキシコも追随の可能性

原題:Bessent Shrugs Off Tariff Selloff, Says Wall Street Isn’t Focus(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE

関連記事: