JPモルガン、1MDB事件でマレーシア政府と3.3億ドルで和解
JPモルガン・チェースとマレーシア政府は21日、マレーシアの政府系ファンド「1MDB」の汚職事件を巡り、JPモルガンがマレーシア政府に3億3000万ドルを支払うことで和解したと発表した。写真は1MDBのロゴ。2016年2月クアラルンプールで撮影(2025年 ロイター/Olivia Harris)
[クアラルンプール 22日 ロイター] - 米金融大手JPモルガン・チェース(JPM.N), opens new tabとマレーシア政府は21日、マレーシアの政府系ファンド「1MDB」の汚職事件を巡り、JPモルガンがマレーシア政府に3億3000万ドルを支払うことで和解したと発表した。
マレーシアと米国の捜査当局によると、2009年から14年にかけて、1MDBから45億ドル超の資産が不正に流出したとされる。
1MDBは21年にJPモルガンの子会社やドイツ銀行の子会社などを相手取り提訴した。裁判所の資料によると、1MDBはJPモルガン・スイスに対し8億ドルの支払いを求めていた。
JPモルガンとマレーシア政府は共同声明で、同行が和解金を政府の「1MDB資産回収信託口座」に拠出すると発表した。
「今回の和解合意により、既存および将来発生し得る全ての請求が解決され、1MDBに関連する将来の請求や訴訟から両当事者は解放される」と説明した。
また1MDBが以前にマレーシア高等裁判所に提起したJPモルガンの子会社に対する訴訟に関連する、係争中の全ての控訴も取り下げることで合意した。
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