首位レアル、降格圏エスパニョールに敗れて2位と1差に…“疑惑の判定”に指揮官「レッドを出さないのは不可解」

後ろからのスライディングで倒されたFWキリアン・ムバッペ

[2.1 ラ・リーガ第22節 エスパニョール 1-0 R・マドリー]

 ラ・リーガ第22節が1日に行われ、首位レアル・マドリーはアウェーで18位エスパニョールに0-1で敗れた。リーグ戦7試合ぶりの黒星を喫し、連勝は「4」でストップ。他会場で勝利を収めた2位アトレティコ・マドリーとの勝ち点差は「1」に縮まった。次節は8日に開催され、そのアトレティコをホームに迎え撃つ。

 敵地に乗り込んだレアルは前半15分、筋肉系のトラブルに見舞われたDFアントニオ・リュディガーに代え、DFラウール・アセンシオを投入した。

 前半22分にはFWキリアン・ムバッペのパスを受けたFWビニシウス・ジュニオールがペナルティエリア左から右足でネットを揺らすが、その前にムバッペのファウルがあったとして得点は認められない。

 その後もレアルが攻勢を続ける中、後半15分のカウンターでムバッペがDFカルロス・ロメロに後ろからスライディングで倒される。ロメロの足裏がムバッペのふくらはぎに入っていたものの、判定はイエローカードだった。

 すると後半40分、劣勢だったエスパニョールが先制する。カウンターからペナルティエリア右のDFオマル・エル・ヒラリがクロスを送り、ファーのロメロが左足で押し込んだ。

 レアルは最後までチャンスをものにできず、0-1で完封負け。次節の“マドリード・ダービー”は1ポイント差での首位攻防戦となる。

 クラブは公式サイトのマッチレポートでエスパニョールの得点者であるロメロに関し、「20分前に退場処分になるべき選手がゴールを決めた」と指摘。試合後の記者会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督も、ムバッペに対するタックルの話から切り出した。

「主審とVARの判定は不可解だ。最も重要なのは選手を守ることであり、あれは明らかなファウルで、危険を伴う非常に醜いタックルだった。幸い何事もなかったが、負傷のリスクがあった。VARはそのためにある。レッドカードを提示しなかったのは不可解なことだと思う」  続けて指揮官は「難しく複雑な試合だった。我々はいくつかのことをうまくやり、特に後半はうまくコントロールできていた。取り消しになったゴールやポストがあり、シュートを20本は打った。試合をかなり支配できていたが、エスパニョールはトランジションを非常にうまくやり、我々の不意を突いてゴールを決めてきた」と振り返り、「エスパニョールはとてもいいプレーだった。守備は非常に良かったし、それは彼らがやるべきことだった」と相手を称賛。「我々はもっとうまくやれたはずだが、結果が示すほど悪くはなかったし、決定機があった。我々はまだ戦いを続けており、次の試合を見据えなければならない」と切り替えた。 ●ラ・リーガ2024-25特集
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