EUとメキシコ、FTA現代化で合意 トランプ関税の影響防ぐ

 1月17日、欧州連合(EU)とメキシコは、自由貿易協定(FTA)を更新し、現代化することで交渉が妥結したと発表した。写真はEUの旗。ブリュッセルで2023年2月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 17日 ロイター] - 欧州連合(EU)とメキシコは17日、自由貿易協定(FTA)を更新し、現代化することで交渉が妥結したと発表した。

EUとメキシコは2000年、工業製品のみを対象としたFTAを締結。目下、このFTAにサービスや投資、農作物などを追加し、更新することを目指している。

EU側では、重要な原材料について中国への依存を減らし、トランプ次期米大統領が導入するとみられる関税措置の影響からEUを守るため、新たなパートナーが早急に必要だとの声も上がる。

EUは昨年12月、ブラジルなど南米4カ国の南米南部共同市場(メルコスル)とFTA締結で合意していた。

ボルハ・ヒメネス・ラルラース欧州議会議員は「現代化されたFTAは今後の課題を調整するための新たなプラットフォームを提供する。EUとメキシコ双方がトランプ氏による関税の脅威に直面していることを踏まえれば特に重要だ」と強調した。

EUとメキシコの交渉担当者は18年、FTA締結に暫定合意。20年には公共事業入札への相互参加を認めることで合意していたが、メキシコのエネルギー分野での改革が影響し、最終合意は遅れていた。

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