シリア新外相、混乱広げないようイランに警告 「主権尊重を」

シリア暫定政府の外相に任命されたアサド・ハッサン・シェイバニ氏は12月24日、イランに対し、シリアに混乱を広げず、シリア国民の意思と国の主権を尊重するよう求めた。20日、ダマスカスで撮影(2024年 ロイター/Ammar Awad)

[カイロ/ドバイ 24日 ロイター] - シリア暫定政府の外相に任命されたアサド・ハッサン・シェイバニ氏は24日、イランに対し、シリアに混乱を広げず、シリア国民の意思と国の主権を尊重するよう求めた。

シェイバニ氏はXへの投稿で「イランはシリア国民の意思と、国の主権と安全を尊重しなければならない。シリアに混乱を広げないよう警告する。最近の発言の影響について責任を負わせる」と語った。

どの発言を指しているのかは不明。

イランの最高指導者ハメネイ師は22日のテレビ演説で、シリアの若者たちに対し「この不安を画策し、もたらした者たちに断固として立ち向かう」よう呼びかけた。

シリアでは今月8日にアサド政権が崩壊。これまでの内戦中、イランはアサド大統領を支えるために資金支援を行ったほか、政権維持のため革命防衛隊をシリアに派遣した。アサド政権崩壊は、中東におけるイスラエルと米国の影響力に対抗するイラン主導の政治・軍事同盟「抵抗の枢軸」への大きな打撃と見られている。

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