カムリ復活やタンドラ導入も夢じゃない!? トヨタが逆輸入するなら是非とも入れてほしいクルマたち!!
/ コラム
トランプ外交の成果として発表されたトヨタ自動車によるアメリカ生産車の逆輸入。アメリカ製品の日本への輸出を増やすための日本の取り組みとして文書公表されたもので、楽しみなニュースでもある。トヨタの北米専用車には魅力的なクルマが多い。是非とも逆輸入で日本のラインナップにも入れてほしいクルマは、この3台であろう。
文:佐々木亘/画像:トヨタ
【画像ギャラリー】北米仕様のトヨタもなかなかかっこいいじゃないの!! ピックアップトラックのタンドラやタコマが入ってきたら激アツだな!!(24枚)実はファンも多いカムリ。北米カムリもクラウン・プリウス顔に
アメリカ政府の発表に対して、トヨタも「逆輸入で日本国内では販売していないクルマの販売を検討している」という。その筆頭格がカムリだ。
1980年から2023年まで、トヨタの貴重なDセグメントFFセダンとして活躍していた同車。生産終了後はクラウンやプリウスへ役割が引き継がれていたのだが、トランプ外交によって復活の道筋が見え始めてきた。
現行型は11代目となる北米仕様車。全車ハイブリッドモデルとなり、フロントマスクにはプリウスやクラウンシリーズなどと同様に、ハンマーヘッドのデザインを採用している。この世代から、2.5Lの直4エンジンに第5世代ハイブリッドシステムが組み合わされ、動力性能が大きく向上。見た目も中身も、大幅な進化を遂げているのだ。
クラウンシリーズがSUVに照準を合わせている感じもあり、国内セダンの盛り上がりはまだ足りない。超カッコいいカムリが国内市場に復活してくれると、トヨタもセダンもひと盛り上がりしてくれるのではないだろうか。
カムリの逆輸入、是非お願いします。
シエンタやノア/ヴォク、アル/ヴェル以外の選択肢が欲しいという方も少ないはず。シエナはミニバン大国日本でも受け入れられる可能性もある
カムリの他にも逆輸入を検討している北米専用車はあるという。となると俄然期待値が高まるのが、北米専用ミニバンであるシエナであろう。
現行型は4代目。先代までは、アメリカのトヨタ販売店で購入したシエナを日本へ逆輸入して乗る人も多かったのだが、現行型はほとんど見ることが無い。
それもそのはず、現行型は2.5L直4のHEVモデルのみとなり、細かいことは割愛するが駆動用バッテリーの安全基準を満たしていることが、個人や輸入業者の力だけでは証明することが難しく、ナンバーを付けて走らせることが困難な状況にある。
しかし、トヨタが逆輸入をしてラインナップへシエナを加えるというなら話は別。トヨタから出てくる書類があれば、問題なくナンバープレートは付けられる。
過去にはFJクルーザーが、個人の逆輸入が多くなったため、国内ラインナップに加わった。つまりファンの力が、トヨタラインナップを変えた一例だ。
シエナにも相当数のファンがいて、現行型の逆輸入を待ちわびている。エスティマ無き今、シエナが国内ミニバン市場に入ってきたら、ノアヴォク・アルヴェルを含めて、最強のトヨタミニバン帝国が生まれるだろう。
日本でもピックアップトラックは憧れる者が少なくない。障壁はあるが、逆輸入されれば喜ぶ人たちがいそうだ。画像はトヨタ タンドラ
北米と言えばトラック文化。特にピックアップトラックの名車は多い。近年日本でもピックアップトラック人気は高まっており、ハイラックスは2015年の登場から大きな人気で支えられていた。
そうなると、タコマやタンドラと言ったフルサイズピックアップトラックの導入も期待してしまうが、アメリカ専用に開発されたクルマの逆輸入&ナンバー取得は結構ハードルが高い。北米向けに作られたものを、日本の車検に通るように保安基準へ適合させなければならないから、トヨタとしてもコストがかかってしまうのだ。
ただ、タンドラまで逆輸入するとなったら、国内のファンは大歓喜であろう。トヨタが逆輸入に関して、どこまで本気で考えているのかが、タンドラやハイランダーなどの北米専用車が日本に入ってくるのかどうかで分かってくるのではないだろうか。
逆輸入もやるからには、トヨタらしく徹底的にやってほしい。次期型への切り替えのタイミングなどで、日本国内導入も踏まえて開発を進めてくれれば、色々な北米専用車の導入も夢ではないはず。どのような車種が逆輸入の対象になるのか、今から発表を楽しみに待っていよう。