日立がNVIDIA、Google Cloudと、社会AIインフラで協業発表

 日立製作所は米ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2026」で、社会インフラ分野における人工知能(AI)活用戦略を発表した。日立はエネルギー、モビリティ、産業インフラといった社会基盤領域にAIを適用し、効率化と持続可能性の向上を目指す戦略を打ち出した。日立製作所が掲げる「ハーモナイズドソサエティ(調和ある社会)」実現に向け、NVIDIAやGoogle Cloudとの協業を通じて先進的なAI技術を社会インフラに組み込む取り組みが示された。 日立が発表した社会AIインフラ実現のフィジカルAI戦略(図版:ビジネス+IT)

日立は同展示会で次世代AIソリューション群「HMAX(Hyper Mobility Asset Expert)」を中心に据え、現実世界の物理資産にAIを統合する「フィジカルAI」戦略を紹介した。このHMAXは鉄道車両や電力網、産業設備などから得られる大量データを統合的に分析し、効率的な運用や予防保守を実現するプラットフォームであり、AIのリアルタイム解析能力により従来より迅速な異常検知・最適化が可能になると説明された。 日立はNVIDIAとの協業を強調し、CES Foundryのセッション「Pioneering AI Technologies for the Physical World」で両社の連携を披露した。このセッションでは、NVIDIAのエッジAI・シミュレーション技術を活用してAIを物理世界へ応用する具体例が議論され、複雑なインフラシステムにおける安全性と自律性の強化に向けた取り組みが示された。 また、Google Cloudとの協業では、クラウドベースのAIとデジタルエンジニアリング技術を活用した鉄道分野のデジタルトランスフォーメーション推進が発表された。日立レールとGoogle Cloudは、AIと高度なデータ分析を組み合わせることで運用効率の向上やエネルギー効率化、自律的な運行管理への移行を図るとしている。さらに、グローバルロジック(GlobalLogic)がデジタルエンジニアリング面で協業し、全体の実行と技術提供を支援する役割を担う。 このほか、OT(制御技術)・IoTセキュリティの強化を目的として、Nozomi Networksとの提携も発表された。日立システムズのサイバーセキュリティ部門「Hitachi Cyber」とNozomi Networksが連携することで、重要インフラ向けの監視・可視化ソリューションを提供し、物理・サイバー両面の脅威への対応力向上を狙う。 日立はCES 2026のブース展示を通じて、これらのAIソリューションが社会インフラの運用効率化、安全性向上、持続可能性の確保に貢献する可能性を示し、AIと既存技術の融合による社会課題解決の方向性を打ち出している。

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