三陸沖でスロースリップ加速 大地震発生につながる恐れは?真夏の地震対策も急務
今月15日、宮城県で最大震度5弱を観測する地震が発生。東北新幹線が一時運転を見合わるなど、広い範囲で影響が出ました。また、4月20日にも三陸沖を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生。岩手県の久慈港では79センチの津波を観測し、北海道・三陸沖後発地震注意情報が発表されました。 長野県北部や鹿児島県の奄美地方でも最大震度5強を観測する地震が相次ぐなど、4月以降、日本全国で観測された震度5弱以上の地震は7回に上ります。 中でも、今地震活動が活発になっているのが三陸沖です。政府の地震調査委員会は、4月20日の三陸沖の地震以降、震源の周りで、揺れを伴わないスロースリップ(非地震性滑り)の加速が確認されていると発表。大きな地震につながる恐れがあるとして注意を呼び掛けています。 実は、このスロースリップ、東日本大震災の前にも発生していて、巨大地震を誘発した可能性も指摘されています。再び三陸沖で大きな地震が起こる可能性はあるのでしょうか。 東北大学災害科学国際研究所 岡田悠太郎助教 「スロースリップによって配分されるひずみの量というのは非常に小さいです。しかし、それが最後の地震の一押しになる可能性もあります」 スロースリップとは、断層がゆっくりとずれ動くことで、ひずみが時間をかけて解消される現象です。この時、同時に別の場所にひずみが移り、すでにひずみが蓄積している場所に加わった場合、地震の発生を早める可能性があるというのです。しかし、スロースリップはこれまで、南海トラフや千葉県房総沖などでも、確認されていて、必ずしも大地震に繋がるわけではないといいます。 東北大学災害科学国際研究所 岡田悠太郎助教 「大きな地震に繋がるスロースリップと何も起こさない普通のスロースリップの違いというのが、これから研究を進めていく上で重要なトピックになるのではないか」 一方、東京大学の笠原名誉教授は三陸沖の地震活動がほかのエリアの大きな地震につながる可能性を指摘します。 東京大学 笠原順三名誉教授 「三陸沖の地震活動と、それから釧路沖、根室沖、色丹、この辺と割と関連して起きることが過去あったんですね。ですから、これ(三陸沖の地震)の後や特に十勝沖地震の後に色丹でもマグニチュード8ぐらいの地震が起きていますので、こういうところ(根室・釧路沖)も可能性が高いと」 また、先月発生した長野県北部の地震にも注目していると言います。 東京大学 笠原順三名誉教授 「糸井川―静岡構造線断層帯のところで、マグニチュード5くらいの地震が2つぐらい続けておきまして、(この断層帯は)南海トラフにつながってますので、全体としては 南海トラフ関連の活動もかなり活発になっている可能性がある」