ブエルタ・ア・エスパーニャ2025 頂上ゴールの第10ステージはヴァインが2勝目/ヴィンゲゴーが総合首位|サイクルスポーツがお届けするスポーツ自転車総合情報サイト|cyclesports.jp

スペインで開催中の第80回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、9月2日にセンダビバ自然公園から標高1950mでカテゴリー1のエル・フェリアル・ララ・ベラグア頂上までの175.3kmで第10ステージを競い、山岳賞ジャージを着たオーストラリアのジェイ・ヴァイン(UAEチーム・エミレーツ)が独走で逃げ切り、第6ステージに続いて今大会区間2勝目を上げた。  

山岳賞ジャージを着たヴァインが独走で逃げ切り、今大会2勝目を上げた (photo : Unipublic/Rafa Gómez/Sprint Cycling Agency)

  区間2位は35秒遅れでスペインのパブロ・カストリーリョ(モビスターチーム)、3位は1分4秒遅れでスペインのハビエル・ロモ(モビスターチーム)だった。

この日、総合リーダージャージのラ・ロハを着ていたノルウェーのトルシュタイン・トラーエン(バーレーン ヴィクトリアス)は、最後の坂でメイン集団から遅れ、2分8秒遅れの区間23位でゴール。1分5秒遅れのメイングループでゴールしたデンマークのヨーナス・ヴィンゲゴー(チームヴィスマ・リースアバイク)が、総合首位に返り咲いた。  

デンマークのヴィンゲゴーが総合首位に返り咲いた (photo : Unipublic/Rafa Gómez/Sprint Cycling Agency)

  最初の休養日明けの第10ステージは168選手が出走。中盤に30人の大きな逃げ集団が形成されたが、カテゴリー3の峠を越えた後には10人に絞られていた。そこから最後のエル・フェリアル・ララ・ベラグアの坂が始まる前に、ベルギーのアレックス・セハールト(ロット)が抜け出し、単独でゴールを目指したが、残り7.4kmでカストリーリョに追い越された。しかし、彼も残り5.6kmで山岳賞ジャージを着たヴァインに追いつかれ、付いて行く事はできなかった。

早めにアタックして勝負に出たセハールトだったが… (photo : Unipublic / Cxcling / Antonio Baixauli)

  ヴァインはそのまま独走でカテゴリー1の坂を上り切り、区間2勝目を上げた。後方では、今季でチームとの契約を早期終了する事が発表されたスペインのフアン・アユソ(UAEチーム・エミレーツ)が集団のペースを上げ、ラ・ロハのトラーエンが遅れてしまった。総合を争う選手たちは一緒にゴールし、総合首位に返り咲いたヴィンゲゴーと総合2位のトラーエンは26秒差、総合3位のジョアン・アルメイダ(UAEチーム・エミレーツ/ポルトガル)は38秒差になった。

アルメイダのアタックに付いていくヴィンゲゴーと総合上位の選手たち (photo : Unipublic / Cxcling / Antonio Baixauli)

  ■区間2勝目を上げたヴァインのコメント 「勝つのはとても厳しい。だからそれができた時は信じられない気分だ。勝つのに慣れるなんて決してないと思うよ。信じられないほど厳しいからだ」

■総合首位に返り咲いたヴィンゲゴーのコメント 「ラ・ロハに戻れてとても嬉しい。本当に素晴らしい。表彰台に自転車競技の偉大なチャンピオンで、我々のスポーツのレジェンドであるミゲル・インドゥラインと一緒に居る事は、素晴らしい経験だ。リーダージャージを着るのはいつも幸せだが、これは自転車競技で最も美しいジャージの1つだ。だからこれを持てて嬉しいよ。願わくばこれをマドリードまでキープできると良い」

  ■第10ステージ結果 [9月2日/センダビバ自然公園~エル・フェリアル・ララ・ベラグア/175.3km] 1. J. VINE (UAE TEAM EMIRATES XRG / AUS) 03h 56′ 24” 2. P. CASTRILLO ZAPATER (MOVISTAR TEAM / ESP) + 00′ 35” 3. J. ROMO (MOVISTAR TEAM / ESP) + 01′ 04” 4. A. RYAN (EF EDUCATION – EASYPOST / IRL) + 01′ 05” 5. T. PIDCOCK (Q36.5 PRO CYCLING TEAM / GBR) + 01′ 05” 6. G. CICCONE (LIDL-TREK / ITA) + 01′ 05” 7. J. HINDLEY (RED BULL – BORA – HANSGROHE / AUS) + 01′ 05” 8. M. JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) + 01′ 05” 9. J. LECERF (SOUDAL QUICK-STEP / BEL) + 01′ 05” 10. J. ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES XRG / POR) + 01′ 05” 11. J. VINGEGAARD (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / DEN) + 01′ 05”

23. T. TRÆEN (BAHRAIN VICTORIOUS / NOR) + 02′ 08”

■第10ステージ後の総合成績(ラ・ロハ) 1. J. VINGEGAARD (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / DEN) 37h 33′ 52” 2. T. TRÆEN (BAHRAIN VICTORIOUS / NOR) + 00′ 26” 3. J. ALMEIDA (UAE TEAM EMIRATES XRG / POR) + 00′ 38” 4. T. PIDCOCK (Q36.5 PRO CYCLING TEAM / GBR) + 00′ 58” 5. F. GALL (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / CAN) + 02′ 03” 6. G. CICCONE (LIDL-TREK / ITA) + 02′ 05” 7. M. JORGENSON (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) + 02′ 12” 8. J. HINDLEY (RED BULL – BORA – HANSGROHE / AUS) + 02′ 16” 9. G. PELLIZZARI (RED BULL – BORA – HANSGROHE / ITA) + 02′ 16” 10. M. RICCITELLO (ISRAEL – PREMIER TECH / ITA) + 02′ 43”

11. E. BERNAL (INEOS GRENADIERS / COL) + 02′ 55”

[各賞] ■ポイント賞 : M. PEDERSEN (LIDL-TREK / DEN) ■山岳賞 : J. VINE (UAE TEAM EMIRATES XRG / AUS) ■新人賞 : G. PELLIZZARI (RED BULL – BORA – HANSGROHE / ITA) ■チーム成績 : UAE TEAM EMIRATES XRG (UAE)

■敢闘賞 : J. ROMO (MOVISTAR TEAM / ESP)

第11ステージは中級山岳

●第11ステージのコースプロフィール (MAP : UNIPUBLIC)

  9月3日はバスク地方のビルバオがスタートとゴールの157.4kmで、中級山岳区間の第11ステージが行われる。

(photo : Unipublic / Cxcling / Antonio Baixauli)

ブエルタ・ア・エスパーニャ公式サイト

J SPORTS ブエルタ・ア・エスパーニャ2025 全21ステージ独占生中継&LIVE配信

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