北朝鮮が早期警戒管制機を公表、果たして本物か、空中戦に役に立つのか(JBpress)

■ 2.高麗航空IL-76の塗装を直しただけ?   今回朝鮮中央通信で公表された「偵察および情報収集手段と電子撹乱攻撃システム」の写真では、北朝鮮AWACSはロシアのIL-76 A-50メンステイにそっくり(写真1)で、ほぼ同じであるといってよい。  では、何が似ているのか。  全体の形状を見ると、高麗航空のIL-76と外形は全く同じだ。操縦席とその下部の窓の形も同じである(写真2)。  また、2つを詳細に見ると、不自然な部分もあった。  今回公表された北朝鮮AWACSの写真には、乗客が乗り降りするタラップを確認している人物が写っているが、その人は民航機のパイロットの服装をしている。  軍用機では、戦闘用の服装をしているはずであるがそうではない。  写真2 左:ロシア機、中:高麗航空機、右:パイロット  これらのことから、民間の高麗航空機の塗装を軍用にし直して、その上に円盤状のレドームを取り付けた可能性がある。  また、このAWACSのすべての写真を見たのだが、なぜか尾翼の部分に北朝鮮国旗が描かれていない。  航空機に国旗あるいはその国のマーク(ロシアは★、日本は●)が付いているはずだが、この航空機にはない。  極めて不思議というか異常である。なぜなのか。  民航機を急遽軍用機の色に塗り替えた時に国旗を描くのを忘れたか、あるいは朝鮮中央通信が掲載した写真は、合成写真である可能性も否定できない。

JBpress
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