携帯電話料金30GBプランまとめ:「家族割」などの縛りを見直す(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天対応)
ahamoはオプションを追加することで通信量を増量したり、“ポイ活”に対応し決済サービスの利用で実質料金を大幅に引き下げたりすることも可能だ。
出典:ahamo
ahamoは契約やサポートをオンラインに限定する代わりに、安価に利用できるプランだ。
月額料金は2970円(税込)で、30GBの通信量が利用可能だ。5分以内の国内通話は何度でも無料になる。
データ通信を30GB以上利用したいという人は、「大盛りオプション」(月額+1980円、税込)を契約すれば通信量を80GB追加できる。
また、大盛りオプションを契約している人が「ポイ活オプション」(月額2200円、税込)も契約すると、「dカード」「d払い」での決済時に貯まるポイントが増える。終了日未定(2024年12月26日時点)のキャンペーンにより、+10%のポイント還元を受けられる。
そして、海外91の国・地域(2024年12月26日時点)でのデータ通信に追加料金が不要なのも、ahamoの特徴だ。海外でも30GBの通信量を消費してデータ通信ができることから、年末年始の海外旅行にも役立つだろう。
2. UQ mobile「コミコミプラン+」は店頭でサポートを受けられる
UQ mobileの「コミコミプラン+」は、月額料金がahamoより高めながらショップでのサポートや通信量の繰り越しなど複数のメリットがある。現在はキャンペーンにより通信量を3GB増量できるのもメリットだ。
出典:UQ mobile
KDDIのサブブランド「UQ mobile」でも、家族割引施策などが不要で安く利用できる「コミコミプラン+」が提供されている。
月額3278円(税込)で、30GBのデータ通信量が利用できるプランだ。また、10分以内の国内通話は何度でも無料になる。
料金はahamoなど競合プランよりやや高めに設定されているが、その理由はau・UQ mobileショップの店頭で契約やサポートが受けられるためだ。
普段、携帯電話ショップを利用しないという人でも、いざという時にオフラインでもサポートが受けられる点は安心感が高い。安心感を重視するならコミコミプラン+はいい選択となるだろう。
それ以外にもコミコミプラン+には主に3つのメリットがある。
1つ目は先にも触れた通り、無料通話分が1回10分以内とやや長く設定されていること。
2つ目は余った通信量を翌月に繰り越せること。通信量を無駄なく利用しやすい点は、競合プランにない大きな強みとなっている。
3つ目は、「コミコミプラン+ データ10%増量特典」というキャンペーンの適用により、毎月の通信量が10%増量され、現在は33GBの利用が可能なこと。キャンペーン終了日は未定(2024年12月26日時点)なので、当面は競合プランより3GB多く利用できる。
3. 「LINEMOベストプランV」は「LINE使い放題」が特徴
当初段階制プランだったLINEMOの「LINEMOベストプランV」は、ahamoへの対抗で通信量が30GBに増量。LINEの通信量をカウントしない「LINEギガフリー」で通信量を抑えられるのはメリットだ。
出典:LINEMO
ahamoの増量を受ける形で、ソフトバンクもいくつかのブランドで対抗策を打っている。
そのうち、30GBの通信量が利用できるシンプルな料金プランは、オンライン専用プラン「LINEMO」の「LINEMOベストプランV」となる。
こちらは月額2970円(税込)で、30GBのデータ通信が利用できるもの。また、5分以内の国内通話は無料になる。
2024年7月30日に提供を開始した当初は、月額2970円(税込)で20GBまで利用でき、30GBまで利用した場合は月額3960円(税込)にアップする段階制のプランだった。
その後、ahamoの改定を受ける形で2024年11月1日に内容を変更。現在の形となっている。
LINEMOベストプランVだけのメリットは、コミュニケーションアプリ「LINE」利用時のデータ通信量を基本的にカウントしない「LINEギガフリー」だ。
これはLINEヤフーを傘下に持つソフトバンクグループならではのサービスで、LINEでの音声・ビデオ通話を多く使っている人なら、魅力あるプランと言えるだろう。
4.「Rakuten最強プラン」はデータをたくさん使いたい人向け
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」も2024年には「最強家族プログラム」などの割引施策が導入されたが、それを適用しなくても競合プランよりお得感が高い。
出典:楽天モバイル
もっとデータ通信をたくさん使いたい人なら、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」も候補になる。
こちらは毎月の通信量に応じて、利用料が月額1078円~3278円(税込)の間で変わる段階制のプラン。
データ通信をどれだけ利用しても、料金が3278円(税込)以上になることはない。また、海外渡航時にも2GBのデータ通信が利用可能だ。
そして、「Rakuten Link」アプリを利用すれば国内通話は無料でかけ放題になる。
さらに、契約者は「楽天市場」のSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象となる。楽天市場で買い物した時のポイント付与率が+4倍になり、楽天会員の特典(1倍)と合わせてポイント付与率が5倍になるのもメリットだ。
最近では通信エリアや品質の改善も進めている楽天モバイル。都市部であれば、地下鉄など一部を除いて大きな不満はなくなっているようなので、都市部在住者で料金を抑えたい人には適している。
今後の「価格改定」を見据えて自由なプランを選ぶ
今回紹介した4社のプランはいずれも、1人で契約しても3000円前後で30GB以上のデータ通信が利用可能なだけでなく、家族割引のような「縛り」も存在しない。
使ってみて気に入らなければ、他社サービスに乗り換えるのも容易だ(ただし、LINEMOベストプランVは、契約当月に解約すると990円の契約解除料を支払う必要がある)。
値上げラッシュはまだまだ続くと考えられるだけに、今のうちからこれらプランに乗り換えて家族割引施策の呪縛から解放され、携帯電話料金を見直しやすい環境を整えておくことをおすすめしたい。