ウクライナ、モルドバへの石炭支援協議 ロシア産ガス輸送停止で
1月8日、ウクライナのゼレンスキー大統領(写真左)とモルドバのサンドゥ大統領(写真右)が、モルドバの分離独立派沿ドニエストル地方で発生している停電や暖房不足などのエネルギー危機を軽減するため、ウクライナ産石炭の利用について電話協議した。写真はウクライナのキーウで2023年11月撮影(2025 ロイター/Valentyn Ogirenko)
[8日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領とモルドバのサンドゥ大統領が8日、モルドバの分離独立派沿ドニエストル地方で発生している停電や暖房不足などのエネルギー危機を軽減するため、ウクライナ産石炭の利用について電話協議した。
旧ソ連時代末期にモルドバから分離宣言した親ロシア派の同地方は、ロシア産ガスに長年依存しているが、ウクライナが自国領土経由のガス輸送協定の更新を拒否したことから、ウクライナ経由のガス供給が1月1日に停止した。
ゼレンスキー氏は8日夜のビデオ演説で「石炭供給を含め、モルドバを支援する用意がある」と述べた。
また、危機はモルドバの親欧政府に打撃を与えるため「ロシアがエネルギー資源操作を試みている」ことに起因すると非難した。
一方、サンドゥ氏は声明で、両首脳が「石炭などの代替エネルギー源利用を含め、人道危機悪化を防ぐ共通の解決策を特定することで合意した」と説明した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab