欧州委員長、ウクライナ大統領に汚職対策機関の独立性維持を要請

 7月27日、欧州委員会のフォンデアライエン委員長(写真左)は、ウクライナのゼレンスキー大統領(右)に対し、独立した汚職対策機関を維持するよう要請した。写真は4月、ローマで代表撮影(2025年 ロイター)

[ブリュッセル 27日 ロイター] - 欧州委員会のフォンデアライエン委員長は27日、ウクライナのゼレンスキー大統領に対し、独立した汚職対策機関を維持するよう要請した。ゼレンスキー氏は関連法案が数日中に採択される可能性を示唆した。

フォンデアライエン氏はゼレンスキー氏との電話会談後、「ウクライナはすでに欧州への道において多くのことを成し遂げてきた。この強固な基盤に基づき、ウクライナの法の支配の礎である独立した汚職対策機関を維持しなければならない」とXに投稿した。

ゼレンスキー氏は24日、汚職対策機関の独立性を回復させる法案を提出した。国家汚職対策局(NABU)と特別汚職対策検察庁(SAPO)に対して、政治任命される検事総長の統制力を強化する法律が成立した後、戦時下で異例の抗議デモが国内各地で発生し、方針転換を迫られた。 もっと見る

ゼレンスキー氏は27日のフォンデアライエン氏との電話会談後、「欧州委員会の専門知識提供に感謝する」とXに投稿。「われわれは同じビジョンを共有している。法案を遅滞なく、早ければ来週にも採択することが重要だ」と述べた。

フォンデアライエン氏は、ウクライナの欧州連合(EU)加盟への道筋を引き続き支援していく方針も表明した。

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