北朝鮮がルビオ氏の発言に反発、米国の新ミサイル防衛計画も非難
北朝鮮外務省は2月3日、ルビオ米国務長官がメディアインタビューで北朝鮮を「ならず者国家」と呼んだことを米国の利益にならないと批判し、敵対的な米国の挑発行為には強く対応すると表明した。写真は北朝鮮の旗。2022年7月、南北を隔てる非武装地帯(DMZ)の板門店周辺で代表撮影(2025年 ロイター)
[ソウル 3日 ロイター] - 北朝鮮外務省は3日、ルビオ米国務長官がメディアインタビューで北朝鮮を「ならず者国家」と呼んだことを米国の利益にならないと批判し、敵対的な米国の挑発行為には強く対応すると表明した。北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。
韓国の聯合ニュースによると、第2次トランプ米政権が1月20日に発足して以来、北朝鮮が同政権を批判するのは初めて。
KCNAによると、同省はまた、米国の新しいミサイル防衛シールド計画を非難し、北朝鮮は自国の軍事力を強化する必要があるとの考えを示した。
トランプ米大統領は先週、弾道ミサイル、極超音速ミサイル、巡航ミサイルなどに対する次世代の米ミサイル防衛シールド「アメリカン・アイアンドーム」の開発プロセスを義務付ける命令に署名した。
北朝鮮外務省はこの新たなミサイル防衛システム構想について、「冷戦時代の危険な『スター・ウォーズ』計画を想起させるものであり、その実現可能性にかかわらず、敵対国の『脅威』に対処するという口実の下で軍拡競争を正当化する危険性がある」と指摘。「ますます厳しさを増す世界の安全保障環境は、核抑止力に基づく自衛能力を絶えず開発することをわれわれに求めている」とした。
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