英中銀マン委員、需要低迷がインフレ抑え込む可能性-ハト派に転向
Katia Dmitrieva
イングランド銀行(英中央銀行)の金融政策委員会(MPC)メンバーで、タカ派寄りからハト派寄りへと見解を変えたマン委員は、その理由として、消費者が支出を抑える中で企業は価格引き上げに苦戦すると考えたからだと述べた。
マン氏は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、需要を巡る状況は以前よりも「かなり弱まっている」と述べ、脆弱(ぜいじゃく)な価格決定力がインフレ率の押し下げにつながり、一段の緩和が必要となる可能性を意味すると指摘した。
同氏はインフレリスクがなお残っているとして、昨年は利下げに反対していたが、現在は状況が違うと述べた。
マン氏は、「われわれが考える英国経済にとって適切な金融環境というものを伝えられる範囲においては、より大きな動きが優れた伝達手段になると考えている」と述べ、「ノイズを排除できる」とも付け加えた。
英中銀は先週、0.25ポイントの利下げを決定したが、マン氏を含めてMPCメンバー2人がより大幅な0.5ポイント利下げを支持した。
原題:BOE’s Hawk-Turned-Dove Says Weak Demand Will Stunt Inflation (1)
(抜粋)
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