1回7000万円のお風呂を、万博で体験。座ってるだけで入浴も癒やしも完了。

Photo: ヤマダユウス型

微細泡で全身バシャー!

万博の大阪ヘルスケアパビリオンのアトリウムには、否が応でも人目を引くモノが展示されていました。

Photo: ヤマダユウス型

それが、株式会社サイエンスが出展している「ミライ人間洗濯機」。

株式会社サイエンスといえばファインバブル(直径が100μmより小さい微細な泡)を放出するシャワーヘッド「ミラブル」でおなじみの会社で、近年は宇宙で使えるシャワーのようなユニークアイテムにも挑んでいます。

Photo: ヤマダユウス型

この「ミライ人間洗濯機」は、四方八方からファインバブルを浴びせるというあまりにも未来すぎるお風呂。というのも人間洗濯機というコンセプトは、1970年の万博にも登場していたんです。

Video: 大阪NEWS【テレビ大阪ニュース】/YouTube

アジア初の万博ともなったEXPO'70では、サンヨー館が「ウルトラソニック・バス」を展示。サンヨーは洗濯機で大きくなった会社ということで開発したそうですが、そのコンセプトを2025年に再び蘇らせたわけですね。おいおい、エモい展開じゃあないか…!

Photo: ヤマダユウス型

天蓋や前面など、あらゆる場所にファインバブルを放出するシャワーを設置。

Photo: ヤマダユウス型

さらに座面には心拍数を読み取るセンサーを設置し、体験者のリラックス度合いに応じた映像がプロジェクターから投影されます。1970年時よりも着実にアップデートしている!

もう、ファインバブルの大洪水や!

Photo: ヤマダユウス型(防水ケースに入れたスマホから撮影)

というわけで、「ミライ人間洗濯機」で未来的なお風呂を体験してきました。プロジェクターから映像が投影されていますが、密室でお風呂ってだけでワクワクしますね。

Photo: ヤマダユウス型

注水が始まると足元からお湯が入ってきました。脳内には『フィフス・エレメント』や『ガタカ』のような往年のSF映画が蘇ってきます。ちなみにこのお風呂には、微細な泡を生成する「ミラバス」が使われています。

Photo:ヤタガイ

外から見るとこんな感じ。初めてですよ、こんなに大勢に入浴を見られたのは

Photo: ヤマダユウス型

あらかた注水が終わり、もう完全にお風呂の水位に。お湯が白く濁っているのは泡によるものです。微細泡はからだをこすらずとも汚れが落ちる効果もあり、まさに座っているだけで洗濯が完了するというワケ。

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そしてとうとう来た、四方八方からのファインバブル!

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天井からもファインバブル! まるで勢いのある霧を浴びているようで、通常のシャワーでは味わえない体験でした。もうインカメラを拭くことは不可能。

Photo: ヤマダユウス型

そういえば「ミラブル」って2万円以上するお高いシャワーヘッドだし、その泡を全身で浴びられるって相当な贅沢ですね。未来のお風呂がこうなったら最高だな…!

未来のお風呂、現時点での価格は…

シャワータイムが終わると、今度は全方位からドライヤーが吹いてきました(デモ体験なので時間は短め)。ファインバブルのおかげか、入浴後はポカポカ。万博巡りでかいた汗も流れて、気分もカラダもスッキリ!

Photo: ヤマダユウス型

この「ミライ人間洗濯機」ですが、現時点では金型もない一点ものだそう。開発費用はなんと7000万円ということで、一家に一台レベルになるのはもうちょい先になりそうです。

ちなみに「うめきた温泉 蓮 Wellbeing Park」には、「ミラバス」と「ミラブル」が設置されているそうな。「ミライ人間洗濯機」ほどの四方八方バブルではないものの、ファインバブルを体験できる場所としてご参考に。

お風呂、それは確実にスッキリするのに何故か入るまでやたら面倒に感じる、人類の精神的フロンティア。「座るだけで入浴が終わる」となったら、人類はお風呂を面倒に感じなくなるんでしょうか? お風呂の未来って、意外と謎かも?

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