米国株式市場=下落、決算が重し FOMC注視

米国株式市場は下落して取引を終えた。2021年1月、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。一部の企業決算が失望を誘い、相場の重しとなった。投資家は翌日公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を注視している。

ユナイテッドヘルスは利益見通しが市場予想を下回ったことを嫌気して7.5%下落。ボーイングは第2・四半期の赤字が予想より小幅にとどまったものの、株価は4.4%下落した。メルクも1.7%安。 もっと見る
インガルス&スナイダーのシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「決算はまちまちだ。経済指標もややまちまちだが、米連邦準備理事会(FRB)の動向を左右するほどではない」と指摘。その上で「向こう2日間はマイクロソフト(MSFT.O), opens new tab、メタ(META.O), opens new tab、アップル(AAPL.O), opens new tab、アマゾン(AMZN.O), opens new tabなど大手(の決算)が控えており、業績の内容や見通し次第で相場を動かすだろう」と述べた。
UPS(UPS.N), opens new tabは10.6%急落。通期の売上高および利益率見通しの公表を再び見送ったことから、米貿易政策の変更が業績に及ぼす影響を巡る懸念が深まった。 もっと見る
これを受けてダウ輸送株20種(.DJT), opens new tabは2.3%安と、5月21日以来の下落率となった。
このほか家電大手のワールプール(WHR.N), opens new tabや日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)も業績見通しなどを嫌気して下落した。

FRBは30日まで開くFOMCで政策金利を据え置くとの見方が大勢で、利下げ時期について手掛かりを得ようとパウエル議長の発言に関心が集まる。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.03対1の比率で上回った。ナスダックでも2.08対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は180億1000万株。直近20営業日の平均は178億9000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

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