iPhone 17の高額化は不可避! でも値上げは関税のせいだけじゃない
iPhone 16を買った人はほっとしているかも…。
今年リリースが期待されるiPhone 17シリーズ。新モデルの追加やデザイン変更などが噂されており、全体的スペック底上げは当然、大型のアップデートが期待されています。
が、先日発表されたトランプ政権による関税で、価格も大型アップしそうです。
値上げは必至
関税発表後、ロイターが既存端末であるiPhone 16の値上げの可能性を報道。トランプ関税によって、現在、米国で販売されている基本のiPhone 16は、800ドル(約11万8000円)から1,142ドル(約16万8000円)に。1,599ドル(約23万6000円)で販売されているiPhone 16 Pro Max(1TBモデル)は2,300ドル(約33万9000円)まであがる可能性があるといいます。
セミコン業界においてはさらなる厳しい関税も示唆されており、値上げ幅は予想よりずっと大きくなるかもしれません。
アメリカの消費者は「とりあえず今買って支払いは後回しだ!(Buy Now Pay Later)」の精神で、市場を戦々恐々で見つめています。
関税にかかわらず、値上げ時期がきている?
関税パニックの中、Apple事情通でお馴染みのBloombergのマーク・ガーマン記者は「関税値上がり分の一部はAppleが自社吸収できるだろう」とコメントしています。
Appleはリスクマネジメントの意味も含め、サプライチェーンを広く展開しています。iPhoneの生産を担うのは中国だけではない、インドもある! 中国の関税54%に対して、インドは26%。Appleがインド生産にシフトしていけば、米中関係の影響も多少は抑えられるはず。ただし、その移行は一朝一夕ではできないのですけれど。
一方で、関税に関わらずiPhone値上げの時期がきているという指摘もあります。日本では円安の影響がiPhoneに色濃くでていますが、アメリカ、つまり米ドルでの価格はほぼ横ばいです。
2017年リリースのiPhone 8が700ドル(約10万3000円)。基本モデルが値上げされたのは2020年のiPhone 12で800ドル(約11万8000円)。その後、昨年リリースのiPhone 16までそのまま800ドル(約11万8000円)。となれば、そろそろ端末値上げの時期にあるわけで。
問題なのは、端末値上げのタイミングと関税が同じ年になりそうだというね…。
トランプ大統領1期目では、iPhone関税対象除外を獲得したティム・クックCEO。今年1月、2期目となるトランプ大統領就任式に100万ドルの寄付をしましたが、果たしてその効果は…。