毎年確定申告に苦しんでいる人間が「確定申告が学べるゲーム」をプレイしてみた正直な感想

今年も確定申告の季節がやってきた。見慣れない単語や確認しなければいけない数字が多く、作業量の多さを考えると毎年気が重くなる。

しかし……そんなややこしい確定申告をテーマにした、楽しく遊べるゲームがあるそうだ。

筆者は算数に弱く、毎年知恵熱を出しそうになりながらなんとか確定申告を攻略しているのだが……そんな奴でも本当に楽しめるんだろうか?

気になったので、実際にプレイしてみることにした。

・すごろくだった

それがこちらの「確定申告が学べるゲーム」という作品。

今回は「ブシロード オンラインストア」で販売されていたものを購入した。価格は商品代の1980円と送料の880円を合わせた2860円。

セット内容はこんな感じ。おぉ、結構いろんなアイテムが入ってる……!

ガイドブックに従って準備を整え、さっそく挑戦してみることにした。

まずは4種類の職業の中から好きなものを選ぶ。筆者は今回、デザイナーの「山本リンタロウ」を選択した。

実際にプレイしてみて分かったことは、このゲームは基本的にはすごろくだということ。プレイヤーはサイコロを振って出た目の数だけ進み、止まったマスの指示に従う。

道中では、ポイントが書かれた様々なカードを入手していく。

「ふるさと納税」「火災保険」「医療費」など、実際の確定申告で控除してもらえるものがカードになっているようだ。

そのうち特殊なのは「領収書カード」。

これには「カフェ代」「洋服」などの文字が書かれており、ボードを1周するごとに発生する「税務調査」というイベントで鍵になってくる。

税務調査では、ランダムに選ばれた数枚の領収書について、どのように仕事で使ったのかを30秒以内に他のプレイヤーに説明しなければいけない。

例えば筆者の職業「デザイナー」だったら「カフェ代」はクライアントとの打ち合わせで使用したことにしたり、「洋服代」はファッションデザイナーなので勉強のために購入したことにしたり。

他のプレイヤーを納得させることができれば領収書カードは手元に残るが、納得させられなかった場合は場に戻さなければいけない。

すごろくを進めながらこれらのカードを集め、最終的にポイントをいちばん多く持っていた人の勝ちだ。

領収書カードは表を見ないまま山札から引くので、仕事に全く関係のなさそうな内容のものを引き当てることもある。

デザイナーなのに「スーパーカー」が手元に来た時は「なんでこんなのを経費にしようとしてるんだ!?」と震えた。

他のプレイヤーがそういった状況に陥ることもあり、とっさに考えた渾身の言い訳を聞いているのは正直かなり面白かった。

ゲームだからどちらの立場でも税務調査を楽しんでいられるけれど、このイベントが現実世界で発生したらかなり修羅場なんだろうな……

こうならないように帳簿の記入や経費にするお金の仕分けはしっかりやろう、と再確認できた。

・プレイしてみた感想

「確定申告絡みだし、頭がよくないと難しく感じるんじゃないか」と思っていたのだが……普通に楽しく遊べるゲームだったな。

とりあえず1回プレイしてみた個人的な感想としては、「これで確定申告が完全に分かる!」という感じではないかも。

しかし何を控除にできるのかは、このゲームをプレイすればなんとなく掴めるのではないかと思う。

プレイ中は税金に関するクイズを出されることもあるので、遊べば遊ぶほど知識が増えるのは間違いない。

とりあえず筆者はゲームを終えて、今年は本当にお得になるのか分からなくて放置していたふるさと納税をやってみようと思った。

確定申告に対する解像度がアップするこちらのゲーム。現実世界で確定申告をする前に、是非プレイしてみてはいかがだろうか。

参考リンク:PRTIMES 執筆:うどん粉 Photo:RocketNews24.

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