佐々木勇気八段、藤井聡太竜王に2期連続で挑戦へ…挑戦者決定三番勝負で石田直裕六段に連勝

 将棋の藤井聡太竜王(23)(名人、王位、王座、棋聖、棋王、王将)への挑戦権を争う第38期竜王戦(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の挑戦者決定三番勝負第2局が7日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、前期挑戦者の佐々木勇気八段(31)が石田直裕六段(36)に101手で勝ち、2連勝で2期連続挑戦を決めた。

藤井聡太竜王への挑戦権を獲得した佐々木勇気八段(7日午後8時55分、東京・将棋会館で)=富永健太郎撮影

 藤井竜王との七番勝負第1局は10月3、4日、同区のセルリアンタワー能楽堂で行われる。

 佐々木八段は2010年、16歳でプロ入り。前期竜王戦でタイトル初挑戦を果たし、シリーズ2勝4敗で敗退したものの、藤井竜王を追い込んで存在感を示した。

 本局は早々に角を交換する角換わりの戦型となり、互いに銀を繰り出して攻め合った。佐々木八段は深い事前研究を生かしてリードを奪うと、切れ味鋭い寄せで勝利を収めた。

  佐々木八段の話 「(竜王戦七番勝負は)厳しい戦いにはなると思うが、モチベーションを高めて臨みたい」

【第2局手順】▲佐々木△石田

▲2六歩△8四歩▲2五歩

△8五歩▲7六歩△3二金

▲7七角△3四歩▲8八銀

△7七角成▲同 銀△2二銀

▲3八銀△3三銀▲3六歩

△6二銀▲3七銀△7四歩

▲7八金△7三銀▲4六銀

△9四歩▲9六歩△6四銀

▲1六歩△1四歩▲3五歩

△同 歩▲同 銀△8六歩

▲同 歩△8五歩▲3四歩

△2二銀▲6六歩△8六歩

▲8八歩△7三桂▲6八銀

△6二金▲6七銀△5二玉

▲5六歩△8一飛▲2四歩

△同 歩▲同 銀△3六歩

▲4六角△2三歩▲3五銀

△8五桂▲5五歩△7五歩

▲5八飛△4四歩▲7五歩

△同 銀▲7四歩△6四歩

▲6五歩△4三金▲5七角

△8四銀▲3八金△6三金

▲6四歩△同 金▲8四角

△同 飛▲7三歩成△4二玉

▲4六歩△7五金▲4五歩

△6六歩▲4四歩△同 金

▲5四歩△同 金▲4三歩

△同 玉▲6三と△3一銀

▲2四歩△6七歩成▲同 金

△2四歩▲4四歩△3二玉

▲5三と△4四金▲2四銀

△5七歩▲同 飛△5六歩

▲3三銀打△同 桂▲同歩成

△4一玉▲4三歩まで

101手で佐々木八段の勝ち

◆読売新聞オンライン将棋担当が語る将棋界ここだけの話

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