涙の予選落ちが「気づかせてくれた」いいリズム 岩井千怜が土砂降りの中で首位接近

◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 2日目(9日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6690yd(パー72)

前半18番、グリーン右からのバンカーショットを打つまでにほとんど時間をかけなかった。岩井千怜はこの3打目をピンの根元に寄せてパーセーブ。土砂降りのなかで回った前半を4バーディ、1ボギーで回ってスコアボードを上がっていった。

多少ショットを曲げても、難しいライに入っても淡々と。先週「ブラックデザート選手権」で受けたスロープレーによる2罰打が、今週の好プレーにつながっている。第2ラウンドのホールアウト後にペナルティを受け、カットラインに2打届かず予選落ちとなり涙した。「ルーティンも確かに長かったなと気づかせてくれた。今週は淡々と良いリズムで回れています」。今週までに気持ちは切り替えて、この日は激しい雨が続いた中でも、サクサクとプレーを進めていった。

もともと「雨は良いイメージがありますね」と、伸ばせる予感を抱いてスタートホールへ。「グリーンも軟らかくなっていたので、その分突っ込んでいけた」とピンをデッドに狙っていった。15番、16番と立て続けに1m前後につけて連続バーディ。後半4番(パー3)は5m近くのパーパットを残すピンチが来たが、「昨日よりも入る雰囲気があった」と好調なパッティングでスコアを崩さない。5番は141ydからの2打目をピンに絡めて5つ目のバーディ。6番(パー5)はセカンドショットをグリーンそばまで運んで通算5アンダーまで伸ばした。

2025年 みずほアメリカズ・オープン 2日目 岩井千怜 ハイライト

この動画は日本国内のみで視聴が可能です。US

フィールドベストに並ぶ「67」をマークし、62位から大きく順位を上げて13位でホールアウト。「きょうはショットが本当に良かったので、良い流れをつかめました」と雨に打たれた18ホールを笑顔で終えた。ブラックデザート選手権で国内ツアーを含めて8試合ぶりの予選落ちを喫したが、切り替えた今週はしっかり上位で大会を折り返す。「あしたもガンガン狙ってバーディを獲りたいと思います」。米ツアーで今季初のトップ10入りも近そうだ。(ニュージャージー州ジャージーシティ/谷口愛純)

関連記事: