新着MVランキング:BE:FIRST「夢中」、『THE FIRST TAKE』で魅せた歌唱センスとポテンシャルの高さ

 毎週更新される「YouTube Music Charts」ウィークリー ミュージック ビデオ ランキングより、MVをはじめとした音楽関連の新着動画から上位10作品/楽曲を取り上げ、ランキング化&レビューしていく連載「MV  Chart  Focus」。10月24日〜10月30日のウィークリー新着のTOP10は以下の通り(※1)。

1位:BE:FIRST「夢中」THE FIRST TAKE 2位:LE SSERAFIM「SPAGHETTI (feat. j-hope of BTS)」MV 3位:HANA「My Body」Choreography Video 4位:BE:FIRST「I Want You Back」MV 5位:&TEAM「Back to Life」MV 6位:M!LK「好きすぎて滅!」MV 7位:Travis Japan「Disco Baby」MV 8位:Ado「0」MV 9位:BE:FIRST「I Want You Back」Official Audio

10位:なとり「にわかには信じがたいものです」MV

歌声が際立つスペシャルアレンジで「夢中」を披露

 今回取り上げるのは、さまざまなアーティストが一発撮りのパフォーマンスを繰り広げる『THE FIRST TAKE』の第604回目で、BE:FIRSTが披露した「夢中」。本作は今年4月クールに放映されたドラマ『波うららかに、めおと日和』(フジテレビ系)の主題歌として書き下ろされ、Billboard JAPANチャートにおけるストリーミングの累計再生回数では、グループ史上最速で1億回を突破した楽曲(※2)。そんな自身らの2025年を代表するヒットソングを、ピアノ伴奏のみのスペシャルアレンジで届けた。

 『THE FIRST TAKE』には2年ぶりの登場となったBE:FIRST。「失礼します」「お願いします」と礼儀正しくマイクの前に進み、各自マイクチェックを始めるメンバーたち。リラックスした表情ながら、独特の収録スタイルにはやはり緊張気味だ。そんな中、口火を切ったのはRYUHEI。「今年リリースした曲でもあり、たくさんの人にBE:FIRSTを改めて知ってもらうきっかけになったすごく大切な曲」と曲紹介し、イントロへ繋げた。

BE:FIRST - 夢中 / THE FIRST TAKE

 「夢中」は愛する人への溢れる想いを綴ったピュアなラブソング。日々の中でふと感じる愛しさを〈君に夢中/四六時中〉と表現し、〈来世でも 前世でも/ずっと会いたくて〉という一途な願いが、幅広い世代の共感を呼んだ楽曲だ。原曲はゴスペルサウンドをベースに、弾むようなビートやホーンセクションを取り入れてポップに仕上げていたが、今回披露したピアノバージョンはしっとり聴かせるバラードへとガラリとイメージチェンジ。メンバーの歌声にも、慈愛と切なさがないまぜになった繊細な感情が見え、より歌詞の世界観にコミットしているように感じた。大切なものにそっと触れるように、言葉一つひとつを丁寧に発音し、歌い継ぐAメロ、Bメロを経て、エモーショナルに聴かせるサビ。続くラップパートでは語りかけるように優しく言葉を紡いでいく。大サビはメンバー全員が参加し、ハモったりコーラスを入れたりと、アレンジを加え、余韻を残してエンディングへ。「緊張した」「楽しかった」と言い合う表情からはパフォーマンスを終えた満足感が漂っていた。

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