グリーンランド、米代表団訪問に反発 トランプ氏「安全保障上重要」

トランプ米大統領は24日、デンマークの自治領グリーンランドについて、米国の将来において何かしらの重要な存在になる可能性があるという考えを示した。写真は2月、グリーンランドで撮影。(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)

[ワシントン 24日 ロイター] - トランプ米大統領は24日、デンマークの自治領グリーンランドについて、米国が購入すべきとの主張を改めて展開し、米国の将来においてグリーンランドが何かしらの重要な存在になる可能性があるとの考えを示した。

トランプ大統領は1月の就任以降、グリーンランドの「購入」に関心を示しているほか、今週にはウーシャ・バンス米副大統領夫人を含む米代表団がグリーンランドを訪問する計画。

トランプ大統領は、グリーンランドが安全保障にとり重要という認識を改めて示した上で、 米政権はグリーランド住民の考えに対応しているとも述べた。

これに対しグリーンランドの当局者らは、批判の姿勢を示している。

グリーンランド自治政府のエーエデ首相は、同代表団が米軍基地を訪問し、犬ぞりレースを観戦するという計画は「挑発行為」に当たるとし、同代表団とは会談を行わないと言明。

地元放送局KNRで、「このような干渉はわれわれの民主主義の原則に反するものであり、自決権を尊重していない」と非難した上で、グリーンランドの同盟国は声明において、より断固とした態度を示す必要があると述べた。

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