「Linux」に精通した筆者が最もよく使うコマンド6選とその理由 - (page 2)
Jack Wallen (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部
2025-02-06 07:00
筆者は「Debian」および「Ubuntu」ベースのディストリビューションでオープンソースソフトウェアをテストし、レビューすることが頻繁にあるため、「apt」が最もよく使用するコマンドの1つであるのは当然のことだ。aptパッケージマネージャーは、アプリケーションを管理するプロセスだけでなく、壊れたインストールを修復するプロセスも簡素化してくれる(筆者もsudo apt install -fに救われたことが何度かある)。aptのGUIフロントエンドは優秀だが、実行できないことがいくつかあるため(apt purgeやapt autoremoveなど)、多くの場合、筆者はパッケージをコマンドラインから管理する方が好きだ。
aptを使用するのは簡単である。例えば、「GIMP」をインストールしたい場合は、以下のコマンドを実行する。
sudo apt install gimp -y
5. wget
「wget」は、毎日使用するわけではないが、使用するとその重要性を実感するコマンドの1つだ。ダウンロードしなければならないファイルやスクリプトがあるが、ウェブブラウザーでアクセスできるリンクがないという場合は、wgetを使用するといい。筆者はwgetを定期的に使用している。特に、サーバーベースのソフトウェアをインストールするときに使うことが多い。サーバーのOSには、GUIがない可能性が高いからだ。wgetを使えば、作業を完了するのに必要なものはすべて入手できるので、デスクトップ環境があるかどうかは関係ない。
例えば、GIMPの最新リリースのソースをダウンロードしたいとしよう。そういうときは、以下のコマンドを実行する。
wget https://download.gimp.org/gimp/v2.10/gimp-2.10.0-RC1.tar.bz2
6. systemctl
「systemctl」を使用すると、プロセスを制御できる。プロセスを開始および停止できるだけでなく、プロセスが実行中かどうかを確認することも可能だ。プロセスが停止した場合、systemctlはそのことを報告してくれる。その後、systemctlを使って、プロセスが停止した原因のトラブルシューティングを実行することも可能だ(systemctlの一部である「journalctl」を使用する)。さらに、デフォルトターゲット(GUIやターミナルなど)を設定する、サービスをマスクする、マスクを解除する、システム起動時にサービスが立ち上がるようにする、ユニットファイルを一覧表示する、といったことも可能だ。
システムが正常に動作する状態を維持したいのなら、systemctlの使用は必須である。Linux初心者のうちは、おそらくsystemctlを気にする必要はないはずだが、やがて、このコマンドについて詳しく知りたくなるだろう。systemctlは非常に便利だからだ。
systemctlコマンドを使用するのは簡単だ。例えば、sshデーモンを起動したい場合は、以下のコマンドを実行する。
sudo systemctl start ssh
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。