ラピダス、半導体設計受託企業と協力覚書 所要時間「圧倒的に短縮」
日本国内で最先端半導体の量産を目指すラピダス(東京都千代田区)は25日、シンガポールに拠点を置く設計受託企業のクエスト・グローバルと半導体設計で協力する覚書を締結したと発表した。写真はラピダスのロゴ。都内で2023年2月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
[東京 25日 ロイター] - 日本国内で最先端半導体の量産を目指すラピダス(東京都千代田区)は25日、シンガポールに拠点を置く設計受託企業のクエスト・グローバルと半導体設計で協力する覚書を締結したと発表した。設計に要する時間を大幅に短縮でき、顧客獲得にも資するとしている。
クエスト・グローバルがエンジニア人材を提供し、ラピダス顧客の設計を支援する。ラピダスの小池淳義社長は記者会見で「最適設計をするのに今まで1年ぐらいかかっていたものを3分の1、半分以下にすることが容易にできる。単に(半導体製造という)ものづくりではなく、設計の部分を圧倒的に時間短縮できる」と強調した。
共に会見したクエスト・グローバルの共同創業者のアジット・プラブ最高経営責任者(CEO)は、ラピダスとの協力で500人以上の規模の人材を運用していくことになるとの見通しを語った。
一方、小池氏は米IBM(IBM.N), opens new tabとの協力に関し「将来に当たってはいろんな意味での連携を考えている」と説明。出資を受ける可能性があるかとの質問に「当然それは考えていただいているのではないかと、こちらは期待している」と答えた。小池氏は21日、来日したIBMのクリシュナCEOらと共に石破茂首相を表敬訪問している。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab