「次の標的は金正恩」か─韓国メディアが読むイラン攻撃後の恐怖(クーリエ・ジャポン)

米国とイスラエルによるイラン攻撃を受け、北朝鮮は即座に激しく反応した。韓国メディアは、金正恩が同様の「斬首作戦」を恐れていると分析している。 【動画】すさまじいイランの報復攻撃 ドバイやバーレーンでビルが崩壊 朝鮮中央通信(KCNA)は3月1日、前日に米国とイスラエルがイランに対して共同でおこなった攻撃を非難する外務省の声明を発表した。韓国紙「京郷新聞」によれば、同声明はこの攻撃を「まったく正当性を欠いた侵略であり、主権侵害のなかでも最も卑劣な形態だ」と表現している。 「自らの利己的で覇権主義的な野望を満たすために武力行使をためらわない米国とイスラエルの恥知らずな暴挙を、最大限の言葉で非難する」と声明は続け、今回の攻撃を「米国の帝国主義的かつ悪辣な本質からすれば論理的な帰結だ」としている。 一方で同紙は、「ドナルド・トランプの名前は言及されていない」と指摘する。さらに「米国大統領の2期目が始まって以来、平壌(ピョンヤン)は彼を名指しで批判することを慎重に避けている」と付け加えている。 別の韓国紙「韓国日報」によれば、「北朝鮮の激しい反応は、米国とイスラエルがイランでおこなったような『斬首作戦』を恐れていることを示している」という。 「イランの現体制の転覆を狙った米国は、政治指導部の高官が集まるタイミングを特定し、イスラム革命防衛隊の司令部や管制施設、防空システムを精密に攻撃した。地域的な軍事大国とみなされていた国の指導者が、米国の攻撃初日に殺害されたという事実は、金正恩の不安をかき立てるのに充分なものだ」

韓国メディアは、イランの状況を前にした金正恩の心理状態についてさまざまに分析している。韓国紙「文化日報」は「ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の拉致や、イランの最高指導者アリ・ハメネイの殺害を受けて、金正恩は震えているのではないか」と問いかける。 同紙の取材に対し、慶南大学のイム・ウルチュル教授は次のように説明する。「イランの最高指導者を排除するためにワシントンが長年かけて収集した情報や、作戦『エピック・フューリー』で示された実行能力は、金正恩にとって単なる警告を超えた、存亡にかかわる脅威となっている」 さらに彼はこう付け加える。「平壌は、同じようなシナリオが自分たちの身にも起こりうるということを、おそらく認識しただろう」

Courrier International

クーリエ・ジャポン
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