【○虎将トーク】阪神・藤川監督、先制弾の森下は「いろんなモノを乗り越えていく選手」追悼試合終え「感謝したい一日に」

一回1死一塁、先制2ランを放った阪神・森下翔太を迎える藤川球児監督=東京ドーム(撮影・萩原悠久人)

(セ・リーグ、巨人0ー3阪神、20回戦、阪神14勝6敗、16日、東京D)6月3日に89歳で死去した長嶋茂雄さんの追悼試合として開催された一戦で阪神が快勝した。25度目の無失点勝利で優勝マジックを2減の「24」とした。一回1死一塁、森下翔太外野手(25)のキャリアハイとなる17号本塁打で先制。三回1死一、三塁では大山悠輔内野手(30)の二塁打で3点目を加えた。2安打で今季3度目の完封勝利を飾った村上頌樹投手(27)は2年ぶりに2桁勝利(3敗)に到達。G戦初ゼロ封で通算成績を7戦4勝無敗とした。森下の本塁打は7月15日中日戦(甲子園)以来、22試合&92打席ぶり。また「脳振とう特例」で出場選手登録を抹消されていた長坂拳弥捕手(31)の復帰に伴い、原口文仁内野手(33)が降格した。藤川球児監督(45)の主な一問一答は以下の通り(成績=65勝41敗2分、観衆=4万2403人)。

★テレビインタビュー編

ーー特別な空気感の中で行われた試合

「長嶋さんは自分の父親も大好きで、自分にとっても、野球界で、こんな名前ですからね、本当に大切なゲームを一緒にタイガースの監督としてやらせていただけて、感謝したい一日になりました」

ーー初回は素晴らしい先制

「ゲームになったら表情を一変して、みんなゲームに集中してくれて、タイガースらしい、これまで通りの攻撃ができて満足しています」

ーー村上が好投

「広島で登板予定だったんですけど、高橋遥人に任せてですね、こちらのカードに来てもらって、素晴らしいピッチングで、ローテーションを空けることなく入っていたので、体力的にもどうかなと思うところでしたけど、素晴らしいピッチングでしたね」

ーー3度目の完封

「ここに来て非常に強い、心強い選手たち。村上に限らず、(邪飛を好捕した)佐藤の球際の強さだったり、勇気づけられると言いますか。良い選手たちだなと思っています」

ーー17日は村上と同学年の才木が先発

「昨日(15日)ゲームをしていて、ジャイアンツさんの意地と言いますか、本当に難しいゲームになりますから、今日は最後まで息を抜くことが全くできなかったんですけど。どこから始まるかわからないですから、明日は才木に、ダブルエースとして素晴らしいゲームを期待したいです」

★囲み編

ーー村上は立ち上がりから安心できる投球

「この時期でなかなか安心というのは難しいですけど、彼らしい投球。登板がずっと中6日くらいで来ていて、少し間隔を空けたかったところなんですけど、どっちに出るかなと思ったら、良いコンディションに整えてくれた。まずそこが素晴らしいですね」

ーー九回も迷いなく

「結果的にはそうなりましたし、ホントに村上と坂本と良いバッテリーのコンビネーションでしたね」

ーー森下も久々の一発

「そうですね、久々と言いますか、とにかくゲームに出続けて、その中でいろんなモノを乗り越えていく選手ですから。良い一本だったんじゃないですかね、昨日もいいタイムリーが出てましたから」

ーー選手個々の集中力が出た

「全選手になると思いますね。個人という捉え方はしてないですけど、非常に良かったんじゃないですかね。また明日ですね」

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