日経平均は続伸、米株の自律反発を好感 半導体株しっかり

 3月17日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比343円42銭高の3万7396円52銭と続伸して取引を終えた。写真は昨年2月、都内の株価ボードで撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

[東京 17日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比343円42銭高の3万7396円52銭と続伸して取引を終えた。前週末の米国市場で主要3指数が自律反発した流れを引き継いだ。米ハイテク株高を受けて半導体関連株が上昇し、指数をけん引。円高の一服も相場を支援した。

日経平均は前営業日比400円高で寄り付いた後、高値圏でのもみ合いが続いた。一時510円高の3万7563円27銭に上昇した。米フィラデルフィア半導体指数(SOX)が3%超高だったことを受け、寄与度の高い半導体関連株が上昇し指数の押し上げに寄与した。

東京エレクトロン(8035.T), opens new tab、ソフトバンクグループ(9984.T), opens new tab、アドバンテスト(6857.T), opens new tabの3銘柄で日経平均を130円程度、押し上げた。ドイツでの防衛力強化の動きを受けて防衛関連株が総じて上昇。ドル/円が一時149円台に上昇したことは、輸出株を中心に支えになった。

今週は日米で金融政策決定会合を控えるが、市場では「日米ともに中銀によるアクションは見込まれておらず、金利の水準は落ち着いてくるとの目線になってきている。新たなポジションが組める状況になったことで、買いが入ってきている様子がうかがえる」(内藤証券の田部井美彦投資調査部長)との見方が聞かれた。

買い一巡後は3万7000円台半ばでのもみ合いに移行。長らく支持線としてレンジの下限だった3万8000円は抵抗線に切り替わり、上抜けには材料が必要とみられている。

TOPIXは1.19%高の2748.12ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.19%高の1414.56ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆4061億6200万円だった。東証33業種では、値上がりは機械や不動産、建設など28業種、値下がりはサービスや小売、非鉄金属など5業種だった。

三菱重工業(7011.T), opens new tabが大幅高となり上場来高値を更新。IHI(7013.T), opens new tabは堅調だった。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T), opens new tabは上場来高値を更新した。一方、リクルートホールディングス(6098.T), opens new tabやファーストリテイリング(9983.T), opens new tab、フジクラ(5803.T), opens new tabは軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.73%高の664.1ポイントと続伸した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1224銘柄(74%)、値下がりは364銘柄(22%)、変わらずは50銘柄(3%)だった。

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