脳と体が仕掛ける“過食の罠”を解き明かす 話題の科学書が日本上陸

まだまだ残暑が厳しいこの時期だが、暦の上では秋が近づき、「食欲の秋」を意識し始める頃でもある。旬の味覚に心惹かれる一方で、つい食べ過ぎてしまうのもまたこの季節の悩みだろう。そんなタイミングで登場したのが、『食欲の攻略書 なぜ私たちは食べ過ぎてしまうのか』(ダイヤモンド社)である。著者はロンドンの名門ユニバーシティ・カレッジ病院に所属する肥満外科医アンドリュー・ジェンキンソン氏。アメリカやイギリスをはじめ11か国でベストセラーとなった話題作が、ついに日本語版として発売された。 「ストレスで暴飲暴食してしまう」「満腹なのに手が伸びる」――多くの人が経験するこれらの現象を、意志の弱さではなく、脳と体の仕組みによって説明するのが本書の特徴である。肥満科学、行動科学、人類学、遺伝学、栄養学など幅広い知見をもとに、なぜ食欲が抑えられないのかを徹底的に解き明かしていく。 本書によれば、「食べた分だけ太るわけではない」、「ダイエットを繰り返すほど代謝が悪化する」、「砂糖や植物油が脳をバグらせる」、「オメガ脂肪酸が食欲ホルモンを整える」といった事実が最新研究で明らかになっている。つまり、体重や食欲は単純なカロリー計算ではなく、複雑な生理的メカニズムに支配されているのだ。 食欲を理解しコントロールできるようになれば、太らない体を手に入れるだけでなく、集中力やパフォーマンスの向上、疲労感の軽減といった効果も期待できるという。ダイエットに悩む人はもちろん、生活習慣を見直したいすべての人にとって必読の一冊となるだろう。 「食欲の攻略書 なぜ私たちは食べ過ぎてしまうのか」 著者:アンドリュー・ジェンキンソン 訳者:岩田佳代子 定価:1,980円(税込) 発売日:2025年8月27日 発行:ダイヤモンド社 判型:46判並製・480ページ amazon書籍ページ https://www.amazon.co.jp/dp/4478121567/?utm_source=chatgpt.com

FINDERS
*******
****************************************************************************
*******
****************************************************************************

関連記事: