ネーションズリーグ決勝、PK戦で失敗したモラタ「僕は泣かなかった。スタンドで子供たちが見ていたんだ」「次の代表戦に自分はいないかも」
【欧州・海外サッカー 最新ニュース】スペイン代表FWアルバロ・モラタ、スペイン代表を引退?
スペイン代表は8日にUEFAネーションズリーグ決勝ポルトガル戦に臨み、PK戦の末に5-3で敗れた。PKを失敗したFWアルバロ・モラタ(32)は、落胆を隠せなかった。
21分にMFマルティン・スビメンディ、45分にFWミケル・オヤルサバルとリードを得るゴールを決めながらも、その度にポルトガルに同点に追いつかれたスペイン。延長戦でも決着がつかずPK戦に臨むと、4人目のキッカーであるモラタのシュートが運命の分かれ道となった。
4-3でポルトガルがリードしている状況で、後攻スペインのキッカーを務めたモラタは、ややコースが甘いシュートを打ってしまい、GKジエゴ・コスタにセーブされている。ポルトガルは5人目のキッカーも成功させ、通算2回目のネーションズリーグ優勝を果たしている。
試合後、悲しみに暮れたような表情をずっと浮かべていたモラタ。その後ミックスゾーンでインタビューに応じると、次のように心境を語っている。
「うまくシュートを打てなかった。だけど事実を変えることはできない。今日は僕が失望を感じることになってしまった」
「泣いたかって? 泣かなかった。泣きたい気持ちは山々だったけどね。人生では学んで、成長しなくてはいけない。スタンドには僕の子供たちがいたんだ。ときには勝つ番に回り、今日は負ける番だったということだ」
試合後のドレッシングルームの様子を問われると、こう返答した。
「僕たちは凄まじい努力をした。PK戦で負けただけだ。このまま進み続けなけれならないって……。実際、それ以外の道はないんだよ」
FWラミン・ヤマルが精彩を欠いていたとの指摘は否定している。
「僕にしてみれば、ラミンはレベルの高いパフォーマンスを見せていた。PK戦がうまくいっていれば、間違いなく違う見方をされていただろうね。ラミンがスペイン代表でプレーしているのは幸運なことだ。僕たちにたくさんの喜びを与えてくれるだろう」
スペイン代表を引退する可能性が常々囁かれてきたガラタサライFWだが、この大会をきっかけにそうする可能性も否定しなかった。
「それは様々なことに依存している。今はチームメートと、今日起こったことについて考えている。物事というものは、落ち着き払って考えなくてはいけない」
「だけど9月のインターナショナルウィークで、自分がもういない可能性はあるね」