イスラエル軍、ラファに収容所建設か がれき撤去し整地作業
イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザ地区の最南端ラファで破壊された建物のがれきを撤去するなどして更地にする作業を行っている。ラファで任務にあたる兵士、イスラエル軍による2日の提供写真(2025年 ロイター)
[カイロ 28日 ロイター] - イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザ地区の最南端ラファで破壊された建物のがれきを撤去するなどして更地にする作業を行っている。住民からは、大規模な収容施設が作られるのではないかとの声が出ている。
イスラエルは3月中旬にガザで地上作戦を再開し、ラファ全域を含む「緩衝地帯」からの退去を住民に指示している。
イスラエルの公共放送Kanは26日、軍がラファに新しい「人道地帯」を設定し、住民をイスラム組織ハマスの戦闘員か審査した上で、そこに移動させると報じた。援助は民間企業が行うという。
イスラエル軍はこの報道についてコメントしておらず、ロイターのコメント要請にも応じていない。
住民によると、廃墟と化したラファからは大きな爆発が絶え間なく聞こえてくるという。ある避難民は「世界から完全に遮断されたラファに強制連行されるのではないかと怯えている」とロイターに語った。
ガザ保健当局は28日、北部ジャバリアなどでイスラエル軍の空爆があり、子どもを含む少なくとも23人が死亡したと発表した。
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A senior correspondent with nearly 25 years’ experience covering the Palestinian-Israeli conflict including several wars and the signing of the first historic peace accord between the two sides.