FRB、利下げ「慎重姿勢が適切」 不確実性高い=アトランタ連銀総裁

米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は3日、関税措置や他の政策を巡る不確実性が高まっていることで連邦準備理事会(FRB)の経済予測が難しくなっているとし、追加利下げに関して慎重な姿勢を取ることが適切になるとの考えを示した。2013年7月撮影(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)

[アトランタ 3日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は3日、関税措置や他の政策を巡る不確実性が高まっていることで連邦準備理事会(FRB)の経済予測が難しくなっているとし、追加利下げに関して慎重な姿勢を取ることが適切になるとの考えを示した。

ボスティック総裁はアトランタ・ロータリークラブで行った講演で「多くの分野で不確実性が大幅に高まっている」と指摘。見極めなくてはならないことが数多く存在しているとし、「当面は様子見姿勢を取ることが適切だと考えている」と述べた。

ボスティック氏はまた、関税引き上げによる輸入価格の上昇分を企業が消費者に直接転嫁する計画については、それが米連邦準備理事会(FRB)が対応すべきほどのインフレショックとなるかどうかは依然として不明だと指摘。

企業による関税コストの転嫁を巡る計画についてかなりよく耳にしているとした上で、それが大幅なインフレを引き起こすか否かの最終的な問題は、どのように展開されるかに左右されると言及。その上で、「インフレ期待などに影響を与えるようになれば、対応せざる得なくなるだろう」との見方を示した。

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