ブライトン三笘薫が日本人初のプレミア10得点!! リバプール右SB遠藤航とのマッチアップでも圧倒、劇的決勝弾も演出
プレミアリーグは19日、第37節を各地で行い、MF三笘薫所属のブライトンがMF遠藤航所属のリバプールと対戦した。ブライトンは1-2で迎えた後半20分、三笘が途中出場すると、同24分に豪快なボレーシュートで同点ゴール。プレミアリーグで日本人史上初の年間10ゴールを達成した。またリバプールの遠藤も同32分から右サイドバックで途中出場し、日本人対決が実現。試合はブライトンが後半40分、三笘を起点に劇的な決勝ゴールを決め、3-2で勝利した。
日本人の両選手がベンチスタートとなった注目対決。早々に試合を動かしたのはすでに5シーズンぶりの優勝を決めているリバプールだった。前半9分、MFドミニク・ショボスライのサイドチェンジをFWモハメド・サラーがワンタッチではたき、DFコナー・ブラッドリーがポケットに侵入。深くえぐって折り返しのパスを出すと、ニアポストに走ったMFハービー・エリオットがワンタッチで決めた。
それでも試合の主導権を握ったのはブライトン。ボールを保持しながら押し込んでいくと、前半32分、DFアダム・ウェブスターの縦パスをFWダニー・ウェルベックがワンタッチで落とし、これを受けたMFブラヤン・グルダがさらにダイレクトで前方にはたくと、MFヤシン・アヤリが反応。最終ラインの背後に抜け出しながら右足でゴールに流し込み、美しい崩しで同点に追いついた。
ところがリバプールも王者の意地を見せる。前半アディショナルタイム1分、右サイドでFKを獲得すると、キッカーの位置に立っていたショボスライが軽くボールに触って右サイドに抜け、同じくボールの近くにいたエリオットがそこにスルーパスを出すと、ショボスライは角度のないところからクロス性のループシュート。これがそのままGKバルト・フェルブルッヘンの頭上を超えてゴールに吸い込まれ、スタジアム騒然のスーパーゴールが決まった。
そのまま試合は1-2で後半を迎えた。ブライトンは内容面で優位に立ちながらも徐々にリバプールに押し込まれ始め、苦しい展開。後半20分、ファビアン・ヒュルツェラー監督はMFシモン・アディングラに代わって負傷明けの三笘を2試合連続で投入し、反撃を託した。
するとこの交代策がすぐに功を奏した。続く交代も準備をし始めていた後半24分、三笘はアヤリからのパスを受けてドリブルでゴール左斜め前に侵入し、DFイブラヒマ・コナテの股を抜くスルーパスでビッグチャンスを導くと、ウェルベックの左足シュートがGKアリソン・ベッカーを強襲。このこぼれ球がゴール前に転がると、三笘は左足ボレーで突き刺した。
三笘は負傷の影響で途中出場が続くなか、第33節のブレントフォード戦、第34節ウエスト・ハム戦に続いて直近の出場4試合で3ゴール目。これで今季のリーグ戦で10点目となった。2001-02年にMF稲本潤一氏が日本人初のプレミアリーグ選手となり、今季が24シーズン目。三笘が新たな歴史を切り拓いた。その後もブライトンは交代選手を投入しながら勢いを見せると、リバプールは後半32分に遠藤を2試合ぶりに起用。右サイドバックに入り、三笘とのマッチアップが実現した。すると投入直後の同33分には三笘がドリブルを仕掛け、遠藤が守るというシーンがさっそく見られ、三笘が抜き切らずに右足アウトサイドでゴール前にパスを出したが、飛び込んだMFマット・オライリーは合わせ切れなかった。
さらに後半35分、今度は遠藤が右サイドを豪快にオーバーラップし、三笘が守備に回る場面も。しかし、遠藤のクロスを三笘が滑り込みながらかすかに触ったことで、ボールはGKまで流れていき、守備でも三笘が存在感を見せた。そうして迎えた後半40分、三笘がまたも試合を動かした。遠藤を引きつけながらゴール前に持ち運び、左の大外のオライリーをフリーにすると、絶妙なタイミングでそこにパス。オライリーがダイレクトでゴール前にクロスを送ると、ファーサイドから飛び込んだMFジャック・ヒンシェルウッドがワンタッチでネットを揺らした。
副審はここでオライリーにオフサイドがあったとしてフラッグアップ。だが、半自動オフサイドテクノロジーで位置関係を再確認した結果、オンサイドだったことが分かり、ゴールが認められた。そのまま試合はタイムアップ。途中出場の三笘が違いを見せたブライトンが、ホーム最終戦で今季王者相手に劇的な勝利を収めた。二桁得点に到達!#三笘薫 が途中出場からリヴァプール戦で同点弾。左足ボレーシュートで押し込み、今季プレミアリーグで10点目となった。