「俺じゃなきゃ見逃し…え、どこ!?」うっかり踏んだら命取り!隠れてないのに見えない…高校生の投稿に47万回表示の反響|まいどなニュース

隠れているわけじゃないのに……全然見えない(画像提供:よろたむさん)

日本に生息する生き物の採取や飼育、撮影が趣味だという高校2年生、よろたむ(@yorotamu25)さん。

先日、今年初めてあの「危険生物」に遭遇。周囲に溶け込んだその姿をX(旧Twitter)に投稿した。

「隠れているわけじゃないのにこの見えなさ具合。気をつけなきゃですね」

そんなつぶやきと共に投稿された写真を見て、「俺じゃなきゃ見逃し…ん?どこ?」「わかりません…降参!」という声も寄せられた。

見つけられない人たちに対して、「画面中央、少し右下あたりに注目です!」「ヒントは僕のアイコンです」と返信していた、よろたむさん。

ヒントの通り写真を見直すと、そこに写っていたのはなんと、毒蛇「ニホンマムシ」!絶対に踏んではいけないマムシの見えなさ具合に震える声が殺到した。

見つけられましたか?※緑の枠内にいます(右)(画像提供:よろたむさん)

「森林迷彩」

「まさか木漏れ日に溶け込む柄だったとは...」

「カンペキな森林迷彩」

「人間側からしたらマジで気をつけないとですね!」

「サンダル履きで噛まれたやつ、何人か知ってる」

「マムシはマジで見えん」

多くのコメントに対して、「被捕食者なら、『俺は毒があるから食えないぞ!』とアピールするのはありなんですけど、蛇は捕食者側なので獲物に見つかりやすい(色や柄だと)とデメリットが大きいんですよ」と返信していた、よろたむさん。

あっ!(※元画像をズームしたもの・画像提供:よろたむさん)

この日、よろたむさんが「マムシ」を発見したのは「田んぼ」。以前にもマムシを見かけていた場所だという。

「深めの側溝になった場所があって、そういうところに抜け出せなくなっているヌマガエルがたくさんいて、時折そのヌマガエルを追って来たヘビがいるんです。

今回最初にマムシを発見した場所は足場が悪く、マムシをつかむには危険だと判断したため、一旦上に上げたところ、あまりの見えなさ具合に驚き、撮影をしました」(よろたむさん)

よろたむさんはヘビの扱いに慣れています。危険なので絶対にマネをしないでください(画像提供:よろたむさん)

ヘビを見かけたら…触らず近寄らず、そっとして

幼い頃から日本固有の生き物が大好きだという、よろたむさん。

中学3年生の頃から「マムシ」を捕獲していた経験があり、その習性も怖さも熟知しているそうだ。

「僕は普段からヘビを探している側の人間です。ヘビに遭遇したくないのであれば、『舗装された道以外は歩かない』ことがいちばんの対策です。マムシやヤマカガシなどの毒蛇はもちろん、無毒のヘビでも噛まれると破傷風などのリスクがあります。

少なくとも日本に生息するヘビたちは『自衛のため』に攻撃をします。触ったり近寄ったりしなければ無害な存在なので、『危ないから殺す』などとは考えず、そっとしておいてあげて欲しいです」(よろたむさん)

よろたむさんが最初に「マムシ」を発見した場所(画像提供:よろたむさん)

自然へのリスペクトを忘れずに

山や川で撮影した野生の動植物の写真を日々Xに投稿している、よろたむさん。

「野生で生きる、美しくたくましい生き物たちが僕は大好きです。ただ、ヘビに限らず、イノシシやクマなどの獣、マダニやヒル、ハチやブヨなどの毒を持つ虫、触れるだけでもかぶれる植物や食べると命に関わるきのこなど、山や川にはたくさんの危険な動植物が生息しています。

山や川はテーマパークのように安全が保障された場所ではありません。少しのミスが命に関わることも少なくありません。絶対に無理をせず、自然へのリスペクトを忘れず、日本の恵まれた自然を楽しんでいただきたいです」(よろたむさん)

マムシの毒は主に出血毒。咬傷後は1時間以内の適切な処置、血清投与などの治療が必要だという(画像提供:よろたむさん)


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隠れているわけじゃないのに……全然見えない(画像提供:よろたむさん)

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