イランで食べた2週間の飯レポ。米も小麦も食べるし肉を果物で煮る国の料理たち
まずは主食の話から。イランの人々は主食として小麦と米をどちらも食べるのですが、小麦はナーンとして食べるのが主流。
イランの一般的な家庭の朝食ナーンとは「小麦製品」を総称する言葉とのことで、たくさんの種類があります。
ナーン。イランのコンビニで売ってた流通品とはいえ、主食として食べられているナーンは3種類。
ラヴァシュ
薄くてハリのあるナーン。クレープより薄いかも?お店ではローラーマシンで作られていました。
ナーン屋さん、ラヴァシュ専門店@ギーラーン州ぷちぷちみたいな凸凹があるのが特徴。
ナーン(ラヴァシュ)レストランではほぼ確実に出てきますし、親戚のおうちでも朝食はだいたいこれでした。
ちょっといいホテルの朝食、手焼きのナーンが絶品でした@カーシャーン小麦だけで作られているため、合わせる食べ物の味を邪魔しない。野菜や料理にはじまり、ジャムやチーズなど、塩っぱいものから甘いものまでなんでも合わせられます。
ナーン(ラヴァシュ)とオムレツ(油たーーっぷり!)の朝食レタス・トマト・チーズをはさんだものがお気に入り。日本の家にも常備したい!
ナーン(ラヴァシュ)の朝食サンギャク
手で伸ばした全粒粉入りの石焼きナーン。ほどよい厚みがあり、フカフカ・モチモチしていて食べ応えがあります。
ナーン(サンギャク)昼食や夕食でたびたび食べましたが、味と食感がしっかりしているので濃い味の料理やハムなどがよく合います。とても美味しい。
買ってきたサンギャク。乾燥しないように袋に入れて保管します(イランは湿度15度とかなので)サンギャク屋さんを覗かせていただきました。朝早くからナーンを焼いてる職人さんを見てたら、手招きされて中を見せていただいたんですよね。
イランのナーン(サンギャク)屋さん店の奥には大理石の"かまど"がどーん!と鎮座。かまどの中は回転式で、生地を置く場所には小石が敷き詰められています。これが伝統的な焼き方らしい。かっこいい!
バルバリー
ゴマがふられたナン。こちらも食事のお供としてよく食べます。これもモチモチしていて肉料理によく合う。
ナーン(右がバルバリー)その他のナーン
小麦製品なら、だいたい「ナーン」。名前のよくわからない御当地ナーンもたくさんあります。
よくわからない黄色いやつ、これはナーン?ナーン専門店もたくさん。さまざまなナーンを売っています。
イランのナーン専門店の一角まったく見たことないものから、
やや茶褐色でゴツゴツしたナーン。これはナーン??どっかで見たことあるものまで…!
食パンみたいなナーン。なんでもナーン
ちなみに、日本でよく見るこのコッペパンめいた具材を挟みやすいものは…ナーネサンドイッチと呼ぶらしい。そのまんま!
ナーネサンドイッチ、中身は羊肉ソーセージ・レタス・ピクルスハンバーガーもありました。バンズはやっぱりナーンなのかな?
イランのハンバーガー。でかい!Page 2
イランでは米料理も主食としてよく食べられます。長米でバスマティライスと呼ばれる品種で、チェロと呼ばれケバブなどとよく食べられます。
チェロケバブ。ステーキライスみたいなもの砂漠とかステップ気候なイメージのあるイラン。私もいくまで知らなかったんですが、北には田園地帯があって、田んぼで お米を育てています。異文化のなかの異文化。
イランはギーラーン州の田園地帯、北の山脈の向こう側。カスピ海寄りタフ・ティーグと呼ばれる料理(炊き方?)で食べることもよくあります。
茹でた米を一度あげ、油をまぶし、鍋で焦がして提供する手法。
タフ・ティーグ@イスハファーン綺麗な“お焦げ"がつくのが上手な印らしく、これができないと嫁に行けないと言われることもあるんだとか。
油がまぶされた 米はもちろん悪魔的にうまい。特に底のカリカリのお焦げが最高!焼きおにぎりの一番良いところを永遠に食べてるカンジ。
ポロ(炊き込みご飯)
炊き込みご飯のようなポロと呼ばれる料理も何度か食べました。こちらは親族のおうちでいただいたルビアポロと呼ばれるもの。軽くてサラサラと食べられます。ウマい。
ルビアポロ、羊肉とインゲン豆の炊き込みご飯@嫁の実家シーリンポロ
イランのバザール(市場)の人気レストランで食べた品。ランチタイムにいったら席がとれないほどの人気店。
シーリンポロ、バザールの一角にあるレストラン@テヘラランモルグは鶏肉。シーリン=甘い という意味で、きんぴらみたいなのが甘く煮付けられたニンジン。これをポロを混ぜながらいただくのですが、甘さと塩味のコントラストでいくらでも食べられそう!
ちなみに写真の料理の店はこんなかんじ。イランのバザールの老舗レストランです。大人気!
イランのレストラン@テヘランターチン
人気レストランからもう一品、ターチンというのはヨーグルト炊き込みご飯。ギュッと押し固められた 米はズッシリと密度を感じます。押し寿司を焼き固めたみたいな??
ターチン。テヘランのバザールの食堂より、ご飯のヨーグルト炊き込みご飯脂肪分の多いヨーグルトが使われており、とにかくリッチな味付け。
ターチン。カリカリな外側と、ミチミチな内側のコントラストうまいのですが「この国に滞在したら太る!!」と確信しましたね。
イランは羊料理をよく食べる
イランはいわゆるイスラム主教国なので、豚 肉を食べません。
代わりによく食べるのは羊肉や鶏肉、羊はお尻に脂の塊をつけた尻脂羊(ドゥンバ)と呼ばれる品種が有名。
イランの羊肉、尻脂羊(ドゥンバ)臭いのかな?と最初は思ったんですが、そんなことはなく。品種の違いからなのか、さっぱりとして食べやすい。様々な料理で使われています。
イランのハム。おそらく羊肉アブ・グーシュト
尻油羊の肉を使ったスープ。この羊のお尻の油を使うのがキモらしい。肉と野菜(ジャガイモ・タマネギ・トマト・ひよこ豆)を石鍋でじっくり煮込んで提供する料理。
アブ・グーシュト@ギーラーン州、写真は同行者の少年Bさん提供ちなみにすっごく辛そうな見た目、をしてますが、全くそんなことはなく、ダシが濃厚でとても美味しい。(ちなみにイランには辛い食べ物がほとんどありません)
食べ方が面白くって、食べる前にスープと具を分けます。でもって、具は食べる前に潰します。なぜっ?
アブ・グーシュト、具を金属の棒でぐちゃぐちゃに潰して食べます。写真は同行者の少年Bさん提供分けたスープにはナーンを浮かべ雑炊みたいにして食べます。クルトンなんて程度ではなく、汁がなくなるまでたっぷり入れるものらしい。だからなんで??
実家で食べたアブグーシュト&嫁のいとこ日本人からすると「もったいな!!いいの!?」って感じですが、羊ダシが パンに染みてウマいのは事実。
ナーン(バルバリー)を入れたアブ・グーシュトで、わけた具は、マッシュポテトみたいな感じにしたあとナーンに包んで食べます。ナーンとスープの二段活用。ひとつの鍋料理が二つに化けるので実はすごいのかも?
アブ・グーシュトの具、マッシュポテトみたいにして食べます親戚の家と、観光地の老舗食堂とで、二度食べました。どちらも同じくらいに美味。
シシケバブ
親族の家で食べたヒツジの串焼き。シシ(串)ケバブ(焼き)という意味で、金属製の串にお 肉をさして焼いたもの。この日はレバーやハツで、味付けは塩のみ。
羊の串焼き、モモ肉やレバーなど、臭みなく美味材料のお肉は数時間前にさばいたものであり、鮮度最高。塩だけで美味しい!
牛のケバブ
牛の肉も食べるとのこと、牧草の問題なのか、やや高価な存在。こちらはカーシャーンで食べた“ひとこぶ牛"という品種の牛の串焼き。
ひとこぶ牛のケバブ。イランで一番美味しかった肉はこれ!@カーシャーン赤身でパサつくのかな?と思ったら、全然そんなことなくリッチな味わい、お肉から乳の味がするんですよね。めちゃめちゃ美味しい。ちょっとしたブランド牛とのこと。松阪牛みたいな感じ?
また、牛のケバブを煮た料理、なんてのもありました。ホセイミさんのケバブという料理らしい。これも柔らかくて美味。
ホセイミさんのケバブ@カーシャーン串に刺して焼いたり似たり、日本の焼き鳥・煮込み文化とちょっと似てて親近感ありますね~。
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まずは主食の話から。イランの人々は主食として小麦と米をどちらも食べるのですが、小麦はナーンとして食べるのが主流。
イランの一般的な家庭の朝食ナーンとは「小麦製品」を総称する言葉とのことで、たくさんの種類があります。
ナーン。イランのコンビニで売ってた流通品とはいえ、主食として食べられているナーンは3種類。
ラヴァシュ
薄くてハリのあるナーン。クレープより薄いかも?お店ではローラーマシンで作られていました。
ナーン屋さん、ラヴァシュ専門店@ギーラーン州ぷちぷちみたいな凸凹があるのが特徴。
ナーン(ラヴァシュ)レストランではほぼ確実に出てきますし、親戚のおうちでも朝食はだいたいこれでした。
ちょっといいホテルの朝食、手焼きのナーンが絶品でした@カーシャーン小麦だけで作られているため、合わせる食べ物の味を邪魔しない。野菜や料理にはじまり、ジャムやチーズなど、塩っぱいものから甘いものまでなんでも合わせられます。
ナーン(ラヴァシュ)とオムレツ(油たーーっぷり!)の朝食レタス・トマト・チーズをはさんだものがお気に入り。日本の家にも常備したい!
ナーン(ラヴァシュ)の朝食サンギャク
手で伸ばした全粒粉入りの石焼きナーン。ほどよい厚みがあり、フカフカ・モチモチしていて食べ応えがあります。
ナーン(サンギャク)昼食や夕食でたびたび食べましたが、味と食感がしっかりしているので濃い味の料理やハムなどがよく合います。とても美味しい。
買ってきたサンギャク。乾燥しないように袋に入れて保管します(イランは湿度15度とかなので)サンギャク屋さんを覗かせていただきました。朝早くからナーンを焼いてる職人さんを見てたら、手招きされて中を見せていただいたんですよね。
イランのナーン(サンギャク)屋さん店の奥には大理石の"かまど"がどーん!と鎮座。かまどの中は回転式で、生地を置く場所には小石が敷き詰められています。これが伝統的な焼き方らしい。かっこいい!
バルバリー
ゴマがふられたナン。こちらも食事のお供としてよく食べます。これもモチモチしていて肉料理によく合う。
ナーン(右がバルバリー)その他のナーン
小麦製品なら、だいたい「ナーン」。名前のよくわからない御当地ナーンもたくさんあります。
よくわからない黄色いやつ、これはナーン?ナーン専門店もたくさん。さまざまなナーンを売っています。
イランのナーン専門店の一角まったく見たことないものから、
やや茶褐色でゴツゴツしたナーン。これはナーン??どっかで見たことあるものまで…!
食パンみたいなナーン。なんでもナーン
ちなみに、日本でよく見るこのコッペパンめいた具材を挟みやすいものは…ナーネサンドイッチと呼ぶらしい。そのまんま!
ナーネサンドイッチ、中身は羊肉ソーセージ・レタス・ピクルスハンバーガーもありました。バンズはやっぱりナーンなのかな?
イランのハンバーガー。でかい!