EUに280億ユーロの打撃も、トランプ氏の鉄鋼・アルミニウム関税
Jorge Valero、Alberto Nardelli
- 25%の鉄鋼・アルミニウム関税、3月12日にも発動か
- シェフチョビチ欧州委員は米側と協議-関税の詳細は変わる可能性
欧州連合(EU)はトランプ米大統領が表明した鉄鋼・アルミニウム関税の第1弾でEUの輸出に最大280億ユーロ(約4兆4000億円)の打撃を受けると予測している。
事情に詳しい関係者によると、対象品目には派生商品も含まれるとEUは見込んでおり、その額はトランプ大統領が前回のEU産金属を標的とした際の約4倍に上る。
ワシントンを訪問して米側と協議したシェフチョビチ欧州委員(通商担当)は21日、EU加盟国の大使らに報告。関係者によると、同委員は状況が流動的で、関税の詳細や範囲はまだ変わる可能性があると指摘したという。
トランプ大統領は世界貿易ルールを書き換える取り組みの一環として鉄鋼とアルミニウムへの25%の関税などを発表しており、3月12日にも発動する可能性がある。また、米国の貿易の妨げと見なす措置を講じる他国・地域には相互関税を賦課する方針も打ち出している。
EUの行政執行機関である欧州委員会はコメントを控えた。
EU exports of steel products in 2023 to the US
Source: Eurofer
原題:EU Sees €28 Billion Hit From Trump’s Steel and Aluminum Tariffs(抜粋)
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